メイプルタウン物語 (1986年の映画)

メイプルタウン物語

1986年に公開された『メイプルタウン物語』は、東映まんがまつりの一環として製作されたアニメ映画です。本作は、テレビアニメシリーズの劇場用新作であり、特に注目すべきは、その公開時期にテレビ版が継続中でありながら、完全に新しい物語が描かれている点です。これは、同年に公開された他の作品と比べても、非常に特色あるものとなっています。

あらすじ

物語の舞台は、メイプルタウン。主人公のパティは、友達のジョニーとともに空を飛ぶことができる気球の冒険に出発します。ある日、ジョニーは空を飛ぶ鳥を見て、自分も空を飛びたいと望みます。それを聞いたパティは彼の願いを叶えようと、親友のボビーやお嬢様のダイアナと協力し、気球に乗せてもらう計画を立てます。そんな折、気球を運ぶトラックが登場し、運転手のおじさんが空からのメイプルタウンの写真を撮りたいということで、パティたちは気球に乗ることになりました。

しかし、ジョニーは高所恐怖症であるため、外の景色を楽しむことができません。そんな中、悪党グレテルが気球に乗り込んできて、事態は急変。グレテルは操縦士と共に気球を暴れることに。さまざまなトラブルを乗り越え、最後にはジョニーが勇気を出して悪漢を撃退します。その結果、気球は無事に地上に着陸し、ジョニーも高所恐怖症を克服することに成功します。

キャスト

本作のキャストは豪華であり、主人公パティ役を岡本麻弥が担当し、ボビー役の塩屋翼、ダイアナ役の荘真由美などが名を連ねています。さらに悪役グレテルを演じる屋良有作の声は、作品の緊張感を高めています。その他、多彩なキャラクターたちが物語を彩っています。

制作スタッフ

本作の制作には、東映動画が関わっており、製作総指揮は今田智憲が担当。脚本は朝倉千筆が手掛け、キャラクターデザインには二宮常雄が参加しています。また、音楽は小坂明子が担当しており、作品の雰囲気に合った楽曲が使用されています。

上映と映像ソフト

映画は当時の『東映まんがまつり』の一環として上映され、その後VHSやDVDとしてもリリースされました。本作はDVD-BOXには収録されていますが、映像ソフトとしての流通は一部で限られているようです。特に、劇中歌である「風船旅行」は市販されていないなど、貴重な楽曲についても注目されています。

このように、『メイプルタウン物語』は、友達との絆や勇気をテーマにした心温まる作品であり、多くの人々に愛され続けています。

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