メイ・ヤング

ジョーニー・メイ・ヤング（1923年3月12日 - 2014年14日）は、アメリカ合衆国を代表する女子プロレスラーの一人です。若くしてプロレスラーとしてのキャリアをスタートさせ、類まれな才能と持ち前の明るさで、長年にわたって世界中のファンを魅了しました。

ヤングのレスリングキャリアは、1939年のプロレスデビューに始まります。高校在学中という若さで、既にアマチュアレスリングでは男子選手にも引けを取らない活躍を見せており、並々ならぬ才能の片鱗を見せていました。 さらに、ソフトボール選手としても全国チャンピオンに輝くなど、スポーツ全般に高い能力を発揮していたのです。

プロ転向後、ヤングは数々のタイトルを獲得しました。NWAフロリダ女子王座、NWA全米女子王座といった栄冠を手にする一方、1954年にはファビュラス・ムーラと共に来日し、蔵前国技館で日本初の女子プロレス興行を成功させるなど、女子プロレス界の発展に大きく貢献しました。 ムーラとのタッグは、女子プロレスの歴史に名を刻む偉業の一つと言えるでしょう。

1956年には、NWA世界女子王座を懸けたバトルロイヤルに出場するも、惜しくも王座獲得とはなりませんでした。しかし、彼女の活躍は常にトップレベルであり、その実力は広く認められていました。

ヤングのキャリアは、時代を超えて輝きを放ちます。1999年、既にベテランの域に達していた彼女は、WWE（当時WWF）に初登場。 年齢を感じさせないパワフルなパフォーマンスと、WWEスーパースターたちとのコミカルな掛け合いは、多くの観客を沸かせました。 特にビンス・マクマホンとの絡みは、彼女のユーモラスなキャラクターを際立たせ、WWEにおける彼女の存在感を大きく高めました。

2000年には、ミス・ロイヤルランブルで優勝するという快挙を達成。孫ほどの年齢差がある若いディーバたちを抑え、その実力と人気を改めて証明しました。その後も、WWEの番組に度々登場し、誕生日を祝われるなど、WWEからの絶大な信頼と、ファンからの深い愛情を受けていました。

ヤングの功績は、WWE殿堂入りという栄誉に象徴されています。2008年、その長年の功績が認められ、WWE殿堂入りを果たしました。 これは、彼女が女子プロレス界に与えた影響の大きさを示す、最高の証と言えるでしょう。

得意技はエルボードロップやブロンコバスターなど、パワーとテクニックを兼ね備えた技を駆使し、観客を熱狂の渦に巻き込みました。

2014年の逝去後も、ヤングへの敬意は色褪せることはありません。2017年には、彼女の名前を冠した女子選手のトーナメント大会「WWEメイ・ヤング・クラシック」が開催されるなど、彼女の功績は、現在もWWEにおいて、そして女子プロレス界において、称えられています。 彼女が残した功績と、その明るいキャラクターは、後世の女子プロレスラーたちにとって、大きな刺激と勇気を与え続けるでしょう。 ジョーニー・メイ・ヤングは、真のレジェンドであり、女子プロレス史に永遠にその名を刻む存在と言えるのです。

もう一度検索