メイ州

洺州（めいしゅう）

洺州は、中国にかつて存在した州であり、おおよそ現在の河北省邯鄲市一帯に位置していました。その歴史は、南北朝時代末期からモンゴル帝国時代初期にかけての長い期間に及びます。

魏晋南北朝時代

577年（建徳6年）、北周により洺州が初めて設置されました。これが洺州の歴史の始まりです。

隋代

隋代に入ると、洺州は当初、2郡3県を管轄していました。605年（大業2年）には、慈州が廃止されたことに伴い、武安県が洺州に移管されました。しかし、607年（大業3年）に郡制が施行されると、洺州は武安郡と改称され、その下には8県が置かれることとなりました。

唐代

618年（武徳元年）、唐朝によって武安郡は再び洺州と改められました。しかし、619年（武徳2年）には、一時的に竇建徳によって奪われます。その後、621年（武徳4年）に唐が竇建徳を平定し、洺州は唐の支配下に戻りました。742年（天宝元年）には、洺州は広平郡と改称されますが、758年（乾元元年）には、広平郡は再び洺州の名称に戻されました。唐代の洺州は河北道に属し、永年・平恩・臨洺・鶏沢・肥郷・曲周の6県を管轄していました。

宋代以降

北宋時代、洺州は河北西路に属し、永年・肥郷・平恩・鶏沢・曲周の5県を管轄していました。しかし、靖康の変によって、洺州は金に奪われてしまいます。

金代に入ると、洺州は河北西路に属し、永年・広平・宗城・新安・成安・肥郷・鶏沢・曲周・洺水の9県と、西臨洺・新安・平恩・白家灘の4鎮を管轄するようになります。

1236年、モンゴル帝国によって洺州は邢洺路と改められ、洺州としての歴史を終えました。

洺州は、その時代ごとに支配者が変わり、名称や管轄地域も変化するなど、複雑な歴史を辿った地域であったと言えるでしょう。

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