メジャー
「メジャー」という言葉は、英語の「measure」と「major」に由来するカタカナ語であり、日本語では複数の意味を持つ多義語として使われています。
measure(メジャー)
意味
英語の「measure」は「
計測する」という意味の動詞であり、名詞としては「測定」、「寸法」、「尺度」といった意味を持ちます。この意味から派生して、日本語では以下のような意味で使われます。
測定機器: 長さを測るための道具である巻尺やコンベックスのことを「メジャー」と呼びます。
計測: 物事の数量、程度、価値などを測る行為を指します。
関連語
巻尺: 布や金属などで作られた、目盛りがついた細長いテープ状の測定器具です。裁縫や建築など、様々な場面で使われます。
コンベックス: 金属製のテープがケースに巻き込まれている巻尺の一種で、主に建築現場などで用いられます。
major(メジャー)
意味
英語の「major」は、「より大きい」、「主要な」、「重大な」といった意味の形容詞です。また、名詞としては「多数」、「成年」、「専攻」といった意味を持ちます。この意味から派生して、日本語では以下のような意味で使われます。
大手・大企業: 特定の業界で大きな影響力を持つ企業を指します。石油メジャーや穀物メジャー、大手レコードレーベル、メジャースタジオなどが該当します。業界によって「メジャー」と見なされる基準は異なります。
メジャーデビュー:
レコード会社や出版社など、大手企業から作品を出すことを指します。また、メジャーレーベルに所属するアーティストのことも指します。
メジャー選手権: ゴルフ界で最も権威のある4つのトーナメントを指します。
メジャーリーグベースボール: アメリカの
プロ野球リーグのトップリーグです。大リーグとも呼ばれます。アメリカには、下部リーグである
マイナーリーグも存在します。
メジャートランキライザー: 抗精神病薬の別名です。効果の弱いものをマイナートランキライザーと呼びます。
長調: 音楽用語で、長三和音など、明るい響きの音階を指します。反対に短調は
マイナーと呼ばれます。
関連語
マイナー: 「major」の反対語で、「より小さい」、「重要でない」、「少数派」といった意味があります。
マジョリティ: 「major」の名詞形で、「多数」、「過半数」といった意味があります。
その他の「メジャー」
人名・動物名
ジョン・メージャー: イギリスの元首相。
メジャー・ライト: アメリカのアメリカンフットボール選手。
メイジャー: 第46代アメリカ合衆国大統領ジョー・バイデンの愛犬。
組織名
メジャー: 日本の測定器レンタル会社。
作品名・ブランド
Major: SMAPの楽曲。
MAJOR: 満田拓也による漫画。
メジャー: 上記漫画を原作としたテレビアニメ。
メジャー:
UCC上島珈琲や関連会社の日本ヒルスコーヒーから発売されている
缶コーヒーブランド。
その他一般
少佐: 軍隊における階級の一つ。
MEJAR: NTTデータが構築した
勘定系システムの名称。
まとめ
「メジャー」という言葉は、その語源や使われる分野によって様々な意味を持ちます。本稿では、その主な意味と関連用語を整理し、各分野における具体的な用法について解説しました。この解説を通して、「メジャー」という言葉が持つ多面性を理解し、より正確に使い分けられるようになることを願います。