メジャーリーグ中継 (ニッポン放送)

メジャーリーグ中継

メジャーリーグ中継は、日本のラジオ局であるニッポン放送が制作・放送する、北アメリカのプロ野球リーグ・メジャーリーグベースボール（MLB）を対象とした中継番組です。この番組は、普段放送している日本プロ野球中継『ニッポン放送ショウアップナイター』の特別番組として位置付けられています。時には「ショウアップナイタースペシャル オールナイトメジャーリーグ」というタイトルがつくこともあります。

概要と沿革

メジャーリーグ中継は、1978年に日本のラジオ局として初めてMLB公式戦の中継を開始しました。この時のプロデューサーは、同局アナウンサーであった枇杷阪明が担当し、日本における野球中継の歴史に新たな一ページを刻みました。

その後、1995年には野茂英雄がロサンゼルス・ドジャースでデビューを果たし、これをきっかけに再びMLB中継が始まりました。1996年には、ニッポン放送が電通とMLBの間で独占放送契約を締結。これにより、日本のラジオで唯一のMLB中継番組として位置づけられるようになりました。

2000年にはMLBが初めて日本で公式戦を開催し、東京ドームで行われたニューヨーク・メッツ対シカゴ・カブスの試合を生中継。また、これに先立ち、ニッポン放送はNPB球団とのエキシビジョンマッチの中継も行いました。

イチロー・松井・田中・大谷の登場
2001年には、イチローがシアトル・マリナーズに加入し、放送拠点をシアトルに移し、新型中継機器を導入しました。イチローのデビュー戦やMLBオールスターゲームも中継され、聴取率も好評を博しました。
松井秀喜がヤンキースに在籍していた2003年から2009年には、ヤンキース戦の中継が増え、特に松井の引退セレモニーもラジオで生中継されました。
その後、2014年には田中将大がMLBデビューする際の試合を中継し、さらに2018年には大谷翔平の二刀流デビュー戦を特集しました。

放送時間とスタイル

メジャーリーグ中継は、主に日曜日の深夜25:30から29:00にかけて放送されることが多く、特に日本人選手が出場する試合は特別に中継されることがよくあります。
実況は、ニッポン放送スポーツ部のアナウンサーが「MLBパーソナリティ」として担当し、東京のスタジオから解説者も参加します。
実況スタイルは、試合の状況を淡々と伝えつつ、解説者に解説を求める形式が主流です。

歴代出演者の活躍

この中継番組には多くの著名な解説者や実況アナウンサーが参加してきました。伊東一雄（パンチョ伊東）などの初期の解説者から始まり、AKI猪瀬が長年にわたり解説を担当しています。また、実況アナウンサーたちも多彩な顔ぶれで、多くの記憶に残る中継を行ってきました。特定の試合では、特別ゲストが参加することもあり、番組の魅力を増しています。

2024年には韓国での公式戦が生中継される予定であり、メジャーリーグ中継はますます多様性を増し、ファンを魅了し続けるでしょう。ニッポン放送のルーツを体現したこの番組は、これからも多くの野球ファンに愛されていくに違いありません。

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