メダル・オブ・オナー アライドアサルト

『メダル・オブ・オナー アライドアサルト』

『メダル・オブ・オナー アライドアサルト』（Medal of Honor: Allied Assault、通称MOHAA）は、2015年にリリースされたファーストパーソン・シューティングゲーム（FPS）で、第二次世界大戦のヨーロッパおよび北アフリカ戦線を題材にしています。この作品は、PC版シリーズの第1作目であり、シリーズ全体では第3作目にあたります（前作と前々作は日本国内では未発売）。

開発背景

MOHAAは、前作『Medal of Honor: Underground』や『Medal of Honor』を手がけたDreamWorks Interactiveではなく、2015, Inc.によって開発されました。当初、プレイステーションをプラットフォームにする計画がありましたが、テクスチャやデータの容量が増大したため、PCへと移行し、ゲームエンジンにはQuake III Arenaが採用されました。音楽は、前作と同様にマイケル・ジアッチーノが担当しています。

拡張パック

MOHAAは拡張パックも展開されています。まず、『メダル・オブ・オナー アライドアサルト リロード』（Medal of Honor: Allied Assault: Spearhead）は、ノルマンディー上陸作戦やベルリンの戦いを体験できるもので、分隊で協力して進むミッションが多いのが特徴です。また、『メダル・オブ・オナー アライドアサルト リロード2ND』（Medal of Honor: Allied Assault: Breakthrough）は、北アフリカ戦線に焦点を当てた作品であり、プレイヤーはアメリカ陸軍軍曹として様々な戦闘任務を遂行します。

シングルプレイの魅力

シングルプレイヤーモードでは、プレイヤーはマイク・パウエル中尉として、全20のミッションを攻略していきます。ミッション内容には、Uボートの破壊や友軍の救出、機密武器の奪取、ネーベルヴェルファーの破壊などが含まれています。ゲームはスクリプトによる映画的演出が施され、戦争の臨場感を一層高めています。特にオマハ・ビーチでの上陸戦では、その迫力が現実の戦争体験を思い出させるほどに表現されています。

主な登場人物

主なキャラクターとしては、主人公のマイク・パウエル中尉をはじめ、彼に指示を出すハーグローブ大佐、SASのジャック・グリロ、仲間のラムゼイ大尉、そして自由フランスのレジスタンスであるマノン・バティステが登場します。それぞれが独自の背景と役割を持ち、物語に深みを与えています。

マルチプレイの楽しみ

また、MOHAAはマルチプレイモードも充実しており、様々なゲームモードが用意されています。フリー・フォー・オールやチームデスマッチ、さらにはオブジェクティブベースマッチなどがあり、プレイヤーは戦略的な要素を楽しむことができます。特に、マルチプレイでは武器の選択が限定されており、プレイヤーは戦術に応じた操作が求められます。

ゲームの影響

本作はその後のFPSジャンルに大きな影響を与え、特に『コール オブ デューティ』シリーズの発展にも寄与しました。実際、MOHAAの開発メンバーの一部がInfinity Wardを設立し、コール オブ デューティシリーズを生み出したと言われています。

音楽と演出

音楽については、マイケル・ジアッチーノが手がけたサウンドトラックが印象的で、ゲームの緊迫感を増幅させています。映画的な演出により、プレイヤーはただのゲームプレイを超えた体験を得ることができます。特にノルマンディー上陸の演出は、様々な戦争映画とも比較されるほどの迫力を持っています。

まとめ

総じて、『メダル・オブ・オナー アライドアサルト』は、歴史的な背景を基にした緻密なゲームプレイとその演出が特長の作品です。シングルおよびマルチプレイの多様なゲームモードは、多くのプレイヤーに長年愛されてきた要因の一つです。

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