メトロ ラストライト

メトロ ラストライト (Metro: Last Light)

『メトロ ラストライト』は、ウクライナの4A Gamesによって2013年に発売された第一人称シューティングゲームで、原作はドミトリー・グルホフスキーの小説『メトロ2033』です。このゲームは、前作からの続編として位置づけられ、主人公アルチョムが新たな冒険に挑む姿を描いています。開発が発表されたのは2011年のE3で、当初は前作を手掛けたTHQが発売を予定していましたが、経営破綻によりDeep Silver社がその権利を取得しました。

ゲームの特徴

本作では、前作同様に画面から体力ゲージや弾薬数といったゲーム的な要素を極力排除しており、プレイヤーはより没入感のある体験を得られます。また、主人公の行動に応じてエンディングが変わる仕組みが導入されており、ゲームプレイの選択肢に深みを持たせています。日本においては、PlayStation 3とXbox 360版がスパイク・チュンソフトから発売されており、ロシア語、英語、日本語の音声に加え、英語と日本語の字幕が用意されています。なお、日本語化にあたっては一部の映像表現が変更されています。

あらすじ

物語は、前作から1年後の2034年、核戦争によって荒廃したモスクワの地下鉄網を舞台に展開します。主人公アルチョムは、ダークワンという名のミュータントを倒した後、ポリス駅でレンジャーとして活動しています。しかし、再びダークワンが生きているという情報が入ってきたことで、彼の冒険が再び始まります。

主な登場人物

スパルタンオーダー

スパルタンオーダーは、メトロの治安を守る少数精鋭の組織です。本部はポリスにあり、秘密軍事施設D6を拠点としています。兵士は100人に満たず、別名「スパルタ」とも呼ばれています。

• - アルチョム: 本作の主人公。母親は戦争で亡くなり、幼少期にダークワンを呼び寄せたことがある。
• - ミラー: オーダーのリーダーで旧ソビエト軍の出身。ダークワンを脅威視している。
• - アンナ: ミラーの娘で狙撃手。人懐っこい性格から徐々にアルチョムの能力を認めるようになる。
• - ウルマン: ユーモアのあるレンジャーで、ダークワンの掃討作戦に参加した。

共産主義者（レッドライン）

レッドラインは、メトロ内で力を持つ共産主義国家で、ファシストと敵対しています。

• - パヴェル: ファシストに捕らわれ、アルチョムと共闘する捕虜仲間。
• - モスクビン: 共産主義者のリーダーで、操り人形のような存在。

その他のキャラクター

• - カーン: 霊能力者で、ダークワンとの和解を試みる。
• - アンドレイ: アルチョムの友人で鍛冶屋。レールカーを開発している。

ダウンロードコンテンツ

本作は追加コンテンツも提供しており、さまざまな視点で描かれたシナリオが楽しめます。最初にリリースされた“ファクションパック”をはじめ、ストーリーベースの“クロニクルパック”など多彩なパックが存在します。

評価

『メトロ ラストライト』は、2013年の『週刊ファミ通』のクロスレビューで35点を獲得し、プラチナ殿堂入りを果たしました。GameSpotでも高評価を受けています。

この作品は、前作と同様に複雑な人間ドラマと緊迫のバトルが期待できるため、シューティングゲームファンや『メトロ2033』のストーリーを楽しんだプレイヤーには特に魅力的なタイトルです。

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