メルセデス・ベンツ・W205

メルセデス・ベンツ4代目Cクラス(W205型)徹底解説

2014年、デトロイトモーターショーで発表された[メルセデス・ベンツ]]4代目Cクラス(W205型)は、セダン、[[ステーションワゴン]、[クーペ]、カブリオレ(A205型)の4つのボディバリエーションを展開する人気モデルです。 先代モデルより大幅に進化した点は、その俊敏な走りと先進的な技術でしょう。

車体とデザイン

W205型は、EクラスやSクラスと共通のプラットフォーム「MRA」を採用。全長、全幅、ホイールベースを拡大し、Cクラスとしては初めて全幅1800mmを超えました。しかし、軽量化技術の採用により、先代モデルより10kgの軽量化を実現しています。 エクステリアデザインは、当時話題となった新型Sクラス(W222型)のデザイン言語を受け継ぎ、ヘッドライト内のポジションランプやウインカーは、メルセデス・ベンツの統一感を強調したデザインとなっています。

クーペモデルは、Aピラーより後方を専用設計。メルセデス・ベンツクーペ伝統の高いベルトラインとサッシュレスドア、長く伸びるルーフラインが特徴的で、セダンより25mm低い車高がスポーティな印象を与えます。ドアミラーは、スポーツカーであるメルセデスAMG GTと同じくドアに配置されているのもポイントです。

カブリオレモデルは、ロングボンネットとショートデッキのバランスが際立つフロントデザインと、流れるようなサイドラインが特徴です。ルーフレス構造によるボディ剛性の確保のため、フロントエンド、フロア、ルーフ周りを専用設計。軽量かつ高剛性を両立する「アルミニウムハイブリッドボディシェル」を採用しています。

エンジンとパワートレイン

エンジンは、2.1L直列4気筒ディーゼルターボ、1.6L直列4気筒ガソリンターボ、2.0L直列4気筒ガソリンターボの3種類が用意されました。日本市場では、ガソリンエンジンモデルが先に導入され、その後ディーゼルエンジンモデルも追加されました。

日本市場での展開

日本での販売は2014年7月より開始。セダンモデルのC250スポーツが先行発売され、その後ステーションワゴン、クーペ、カブリオレと順次発売されました。

日本仕様車のグレード展開はボディタイプによって異なりますが、C180、C200、C250などのガソリンエンジンモデルに加え、AMGモデルであるC43 4MATIC、C63、C63 Sなどもラインナップされました。ステーションワゴンモデルはセダンに比べてグレード体系が豊富で、これはオプションパッケージを廃止し、装備を標準化したためです。

安全性能と受賞歴

W205型Cクラスは、ユーロNCAPの安全評価で最高評価を獲得するなど、高い安全性能を誇ります。また、日本カー・オブ・ザ・イヤー、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーなど数々の賞を受賞し、その高い評価は世界中で認められました。

特別仕様車とマイナーチェンジ

発売後も、数々の特別仕様車が発表され、2018年にはマイナーチェンジを実施。フロントフェイスやリアバンパーのデザインが変更され、ヘッドライトはLEDハイパフォーマンスヘッドライトまたはマルチビームLEDヘッドライトが採用されました。また、パワートレインも一部変更され、燃費性能の向上や環境性能の強化が図られました。さらに、2019年、2020年にも一部改良が行われ、安全装備の充実などが図られました。

まとめ

メルセデス・ベンツW205型Cクラスは、スポーティなデザイン、先進技術、高い安全性能を兼ね備えたモデルとして高い評価を受けました。多様なボディタイプとグレードバリエーションも魅力で、日本市場でも多くのファンを獲得したモデルと言えるでしょう。その進化と改良の歴史は、メルセデス・ベンツの技術力と市場への対応力の高さを示しています。

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