メロディ・フェア

「メロディ・フェア」は、イギリス出身の3人組グループ、ビージーズによって1969年に発表されました。バリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブの兄弟によって制作されたこの楽曲は、ビージーズの4枚目のアルバム『オデッサ』に収録されています。

アルバム『オデッサ』からは「若葉のころ」がシングルカットされましたが、「メロディ・フェア」はシングルカットされませんでした。しかし、1971年にイギリス映画『小さな恋のメロディ』の主題歌として起用されると、映画とともに日本で大きな話題を呼びました。その人気を受けて、1971年5月には日本でのみ「若葉のころ」とのカップリングでシングルカットされ、オリコンチャートで3位を記録する大ヒットとなりました。

「メロディ・フェア」は、その美しいメロディーと、映画のノスタルジックな雰囲気が相まって、日本で長く愛される楽曲となりました。1990年代後半には、スズキ・アルトのCMに使用され、再び注目を集めました。このCMをきっかけに、再度シングルが発売され、楽譜も数多く販売されるなど、幅広い世代に親しまれるようになりました。

この楽曲は、数多くのアーティストによってカバーされています。以下に主なカバー例を挙げます。

ルル：1970年のアルバム『Melody Fair』に収録。
南沙織：1971年のアルバム『潮風のメロディ』に収録。邦題は「小さな恋のメロディ」。
ステージ101：1972年にNHKの音楽番組『ステージ101』のアルバムに収録。ヤング101のメンバーによる共演で、増永直子による日本語訳詞。
桜田淳子：1974年のアルバム『グランド・デラックス』に「小さな恋のメロディ」として収録。山上路夫の日本語訳詩。
BEGIN：1998年のシングル「未来の君へ」のカップリングとして収録。
クレモンティーヌ：2006年のアルバム『ルミエール』に収録。
* THE ALFEE|THE_ALFEE：2015年のライブ・アルバム『デビュー40周年 スペシャルコンサート at 日本武道館』に収録。

「メロディ・フェア」は、ビージーズの代表曲の一つとして、また、映画『小さな恋のメロディ』のテーマ曲として、多くの人々の心に深く刻まれています。時代を超えて愛されるこの楽曲は、これからも様々な形で人々に感動を与え続けるでしょう。

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