メンバメイコボルスミ11

メンバメイコボルスミ11：伝説の女性お笑いコンビ

メンバメイコボルスミ11は、かつて吉本興業に所属していた女性お笑いコンビです。1980年代後半、大阪の若手芸人たちの聖地であった心斎橋筋2丁目劇場を中心に活動し、その独特なスタイルで人気を博しました。

メンバー

ビク・トリア（本名：岡村 理世、1969年3月19日 - ）
大阪府大阪市出身。
血液型A型。
解散後は美容師に転身。
ココ・シャネル（本名：栄 孝子、1968年4月2日 - ）
大阪府大阪市出身。
血液型AB型。
解散後はピン芸人として活動。

2人は大阪市立住吉商業高等学校の同級生でした。

来歴

1985年、ラジオ大阪の素人お笑いオーディション番組「心斎橋お笑い探検隊」でデビュー。この番組からは、東野幸治やリットン調査団など、数々の人気芸人が輩出されました。メンバメイコボルスミ11は、ローテンションでの掛け合いと「笑わない漫才」というスタイルが斬新で、異彩を放っていました。本人たちはこのスタイルを「ツー・スタント・コミック」と呼んでいたそうです。

1987年1月には、「第8回ABC漫才・落語新人コンクール」で審査員奨励賞を受賞。しかし、1988年5月26日にコンビを解散。ビク・トリアは美容師に転身し、芸能界を引退。ココ・シャネルはピン芸人として活動を続けました。

解散後、ココは大阪ガスのCMに出演し、竹中直人に突っ込む主婦役で話題に。また、「春野ココ」という芸名で浪曲師に転身したという噂が流れましたが、これは全くの別人です。

2013年には、ビク・トリアが約24年ぶりにテレビ番組に出演し、2丁目劇場時代の思い出を語りました。2016年には『ケンゴローサーカス団』に、2022年には『しゃべくり007』に出演し、今田耕司との再会を果たしました。

コンビ名の由来

コンビ名は、2人が高校のコンピュータの授業で同じクラスだったことに由来します。「メンバメイ」はメンバー名、「コボル」はプログラミング言語COBOL、「スミ」は出身校の大阪市立住吉商業高等学校、そして11は岡村理世の出席番号を意味しています。

出演

テレビ番組

'87ABC漫才・落語新人コンクール（1987年1月15日、朝日放送）
4時ですよーだ（1987年4月 - 降板時期不明、毎日放送）
週刊ダウンタウン おいしいトコスペシャル（毎日放送）
ダウンタウンのゆーたもん勝ち（毎日放送）
紳助の今夜はねむれナイト（1987年、関西テレビ、ココのみ出演）
正解るんです（CBC）

ラジオ

ラジオ2丁目劇場 → よしもとDAウー!（ラジオ大阪）
MBSヤングタウン木曜日（1990年10月 - 1991年4月）（毎日放送ラジオ、ココのみ出演）

CM

ミスタードーナツ（1988年）

受賞歴

1987年 第8回ABC漫才・落語新人コンクール 審査員奨励賞

参考文献

* 岸政彦・柴崎友香共著 『大阪』河出書房新社、2021年

メンバメイコボルスミ11は、短い活動期間ながらも、その斬新なスタイルで大阪のお笑いシーンに大きな影響を与えました。彼女たちの功績は、今もなお語り継がれています。

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