モイコヴァツ

モイコヴァツは、モンテネグロ北部に位置する基礎自治体であり、同名の町がその中心を担っています。タラ川の西岸に開けたこの地は、ビイェラシツァ山とシニャイェヴィナ山に挟まれ、豊かな自然に囲まれた場所にあります。2003年の調査では、市街の人口は約4,120人、基礎自治体全体では約10,066人と報告されています。

歴史
モイコヴァツの近隣には、古い鉱山の町ブルスコヴォが存在します。モイコヴァツという地名は、13世紀頃、ステファン・ウロシュ1世の治世下で町に貨幣の鋳造所が設けられたことに由来するとされています。また、モイコヴァツは1916年にモンテネグロ軍がオーストリア＝ハンガリー帝国軍を打ち破ったモイコヴァツの戦いの地としても知られています。

観光
モイコヴァツには、観光客を魅了する様々なスポットがあります。特に、タラ川でのラフティングは人気のアクティビティです。また、ドブリロヴィナのゲオルギオス修道院は、1592年にまで遡る歴史的・文化的に重要な建造物であり、必見の観光名所となっています。

交通
モイコヴァツは、交通の要所としての役割も担っています。ベオグラード＝バール鉄道の駅があり、モンテネグロ沿岸部と首都ポドゴリツァ、そしてモンテネグロ北部やセルビアを結ぶ欧州自動車道路65号線と80号線が交差しています。これらの幹線道路は、ジャブリャクやプリェヴリャといった周辺地域へのアクセスを容易にしています。最寄りのポドゴリツァ空港からは約105kmの距離です。

人口
モイコヴァツ市街の人口は、1981年には5,156人でしたが、1991年には4,391人、2003年には4,120人と減少傾向にあります。

民族構成
1991年の民族構成は、モンテネグロ人が92.50%を占め、セルビア人が5.17%でした。しかし、2003年にはモンテネグロ人が54.77%、セルビア人が41.12%と、民族構成に変化が見られます。

モイコヴァツは、豊かな自然、歴史、文化が調和した魅力的な町です。モンテネグロを訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

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