モコバス

モコバスとは

モコバスは、茨城県守谷市が運営するコミュニティバスです。その名称は「守谷コミュニティバス」を略したもので、「もりや」の「モ」と「コミュニティ」の「コ」を組み合わせて名付けられました。市民の生活を支える重要な公共交通機関として、地域に密着した運行を行っています。

概要

モコバスは、2009年8月1日に運行を開始しました。前身のコミュニティバス「やまゆり号」の路線を再編し、より効率的なルートで運行されています。運行業務は関東鉄道守谷営業所に委託されており、地域住民の生活を支える重要な役割を果たしています。

やまゆり号と同様に、守谷駅、守谷市役所、守谷中央図書館、病院、高齢者養護施設、行政施設などを結ぶルートを基本としていますが、モコバスでは、路線バスとの重複区間を極力排除したルートが採用されています。これにより、より地域ニーズに合った運行が実現しました。

やまゆり号からモコバスへの移行により、以下の点が大きく変更されました。

ルート数: 4ルートから2ルートへ（路線バスとの重複区間を廃止）
1日の便数: 8便から43便へ大幅増便
1便の平均間隔: 1時間から20分間隔へ短縮
運行時間: 午前7時台から午後6時台までから、午前6時台から午後9時台まで延長
運賃: 100円から200円へ変更

2010年5月1日には、起点が守谷市役所から守谷駅西口に変更され、Aルートは「白寿荘・板戸井ルート」、Bルートは「南守谷ルート」と名称が変更されました。また、Aルートには「中央公民館入口」停留所が新設され、降車専用だった「守谷駅入口」停留所が廃止、「西三」停留所が終日停車に変更されました。Bルートでは「原」停留所が新設され、守谷駅西口の降車場所が変更されました。

2019年4月1日には、1年間の実証実験として、守谷市地域公共交通網形成計画に基づき、全路線が一旦廃止されました。その後、「市役所・板戸井ルート」と「みずき野・松並青葉ルート」が新たに設定され、デマンド乗合交通が導入されました。

運賃

モコバスの運賃は以下の通りです。

大人: 200円
小人: 100円
未就学児、障害者及び介助者（1名）: 無料

2009年11月1日からは、モコバス同士で別ルートに乗り継ぐ場合、1回に限り「乗継券」を利用することで無料で乗り継ぎが可能です。乗継券は、「守谷駅西口」、「守谷市役所」、「図書館前」の各停留所で、最初のバスの降車時に乗務員に申し出ることで受け取ることができます。

守谷市内在住の満70歳以上の方を対象とした路線バス定期券「シルバーおでかけパス」を利用すると、1乗車100円で利用できます。

モコバスと路線バスを乗り継ぐ場合、乗り継ぎ先の運賃が100円（小人50円）になる乗り継ぎ券が発行されます。モコバス乗車時、路線バス降車時に運賃100円とともに運賃箱に入れることで利用できます。乗り継ぎ券が利用可能な停留所は「守谷駅西口」、「守谷駅東口」、「守谷市役所」、「図書館前」、「守谷高校入口」、「天神」の6箇所です。

一日券は大人400円、小人200円で、未就学児、障害者及び介助者（1名）は無料です。
回数券は11枚綴りで、大人2000円、小人1000円で販売されています。

沿革

モコバスの主な沿革は以下の通りです。

2009年8月1日: モコバス運行開始。
2010年5月1日: 守谷市役所起点を守谷駅西口起点に変更。守谷駅入口停留所を廃止し、中央公民館入口・原の2停留所を新設。各ルートに行き先を含めた案内表示を開始。
2013年5月1日: Bルートのコースを一部変更、Cルート運行開始。
2017年2月1日: ICカード乗車券「PASMO」を導入（交通系ICカード全国相互利用サービスの各カードも利用可能）。
2019年4月1日: 1年間の実証実験として、全路線を一旦廃止。その後、「市役所・板戸井ルート」と「みずき野・松並青葉ルート」が設定され、デマンド乗合交通が導入。

路線

現在運行している路線は以下の2ルートです。

市役所・板戸井ルート

守谷駅西口を起点とし、守谷市役所、守谷高校、田園都市センターなどを結びます。守谷駅西口では「1番のりば」から発着します。

主な停留所

守谷駅西口
イオンタウン守谷
百合ケ丘三丁目
天神東
上下水道事務所
守谷市役所
ひばり幼稚園前
国際交流センター前
四季の里公園入口
常総運動公園入口
大木
守谷高校前
守谷高校入口
大八洲農協前
滝下
前原
西三
西二
田園都市センター前
いこいの広場前
くるまやさん前
大野橋
根崎
峰林荘入口
辺田前
角釜
大野小学校前
野木崎郵便局入口
さとうクリニック前

みずき野・松並青葉ルート

みずき野地区を起点に、守谷郵便局、守谷駅東口を経由し、松並青葉地区を循環後にみずき野地区へ戻るルートです。守谷駅東口では「2番のりば」から発着します。

主な停留所

パークシティ守谷
さくらんぼ公園
けやき通り中央
みずき野野球場前
パークスクエア前
郷州小学校前
いちょう通り中央
パークシティ守谷入口
愛宕
南守谷駅入口
愛宕中学校入口
下新田
守谷郵便局前
保健センター前
上町
守谷駅東口
ひがしクリニック慶友前
松並青葉四丁目
松並青葉三丁目
松並青葉二丁目
松並青葉一丁目
ヨークタウン前
北園西

旧路線

2013年5月1日から2019年3月31日までのルート

Aルート（いこいの郷・板戸井ルート）
Bルート（南守谷ルート）
Cルート（買い物・病院ルート）

2009年8月1日から2010年4月30日までのルート

Aルート
Bルート

まとめ

モコバスは、守谷市の地域住民にとって欠かせない交通手段です。運行ルートの変更やサービス拡充を通じて、利便性の向上に努めています。利用者のニーズに応じた柔軟な運行体制は、地域社会の活性化に大きく貢献しています。

脚注・出典

守谷市役所公式サイト

関連項目

日本のコミュニティバス一覧

外部リンク

* モコバス（守谷市役所内）

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