モッガラーナ相応

モッガラーナ相応（Moggallāna-saṃyutta）

モッガラーナ相応は、パーリ仏典の経蔵相応部に収められている第40相応です。この経典は、目犍連という名称からも知られ、非常に重要な教えばかりが集められています。全体で11経から構成されており、それぞれが瞑想や意識についての深い洞察を提供しています。

構成について

モッガラーナ相応は以下の11経で構成されています:

1. Paṭhama-jhāna-pañhā-sutta - 初めの瞑想に関する問いを扱った経。
2. Dutiya-jhāna-pañhā-sutta - 2つ目の瞑想に関する教え。
3. Tatiya-jhāna-pañhā-sutta - 3つ目の瞑想についての考察。
4. Catuttha-jhāna-pañhā-sutta - 第4の瞑想に関する内容。
5. Ākāsānañcā-yatana-pañhā-sutta - 空間の状態に関する教えを含んでいます。
6. Viññāṇañcā-yatana-pañhā-sutta - 意識の状態に関連した問題が述べられています。
7. Ākiñcaññā-yatana-pañhā-sutta - 何もない状態に関する問いを扱います。
8. Nevasaññānāsaññā-yatana-pañhā-sutta - 認識と非認識の境地についての教え。
9. Animitta-pañhā-sutta - 無形の概念を探る内容。
10. Sakka-sutta - 神々の主であるシャカに関する教えが記されています。
11. Candana-sutta - 香りと心の関連性についての考察。

このような経は、瞑想や精神的な成長についての指針を与えており、特にモッガラーナは、仏教の中でも高い地位を持っていた修行僧の一人として知られています。彼は高度な修行を通じて得た知識を弟子たちに伝えました。

日本語訳について

モッガラーナ相応についての日本語訳は、いくつかの出版物で入手可能です。例えば、『南伝大蔵経・経蔵・相応部経典4』（第15巻、 大蔵出版）や、『原始仏典II 相応部経典4』（中村元監修、春秋社）が挙げられます。これらの出版物を通じて、モッガラーナの教えをより深く理解することが可能です。

外部リンク

さらなる情報を求める場合、Moggallānasaṃyuttaṃ - Tipitaka.orgなどの外部サイトを訪問することをお勧めします。これにより、より多様な視点からこの重要な経典について学ぶことができます。

モッガラーナ相応は、その全体を通じて瞑想や精神的な探求についての深い教えを提供しているため、仏教徒はもちろん、哲学や心理学に興味を持つ人々にとっても非常に興味深い内容です。

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