モハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ

モハンマド＝バーゲル・ガーリーバーフは、1961年9月23日生まれのイランの政治家、学者です。現在は国会議長（2020年5月-）を務めていますが、過去にはテヘラン市長（2005年-2017年）を3期務め、公益判別会議議員（2017年-）も歴任しました。アジア首長フォーラムの創設者であり、初代議長も務めています。

アフマディーネジャード大統領の退陣後、保守派の次世代リーダーと目され、エブラーヒーム・ライースィーの台頭まで、イラン政界において重要な役割を果たしました。日本の報道機関では「ガリバフ」と表記されることもあります。

生い立ちと経歴

ガーリーバーフは、トルガベ出身で、母親はペルシャ系、父親はクルド系の血を引いています。イスラム自由大学とタルビーヤト・モダッレス大学で学びました。

彼はイスラム革命防衛隊の出身で、1997年には革命防衛隊空軍司令官に就任。2000年から2005年までは、内務省警察軍の司令官を務めました。

2005年の大統領選挙に初めて出馬しましたが、第一回投票で5位（得票率13.89％）に終わり、落選しました。しかし、同年9月4日には、大統領に選出されたアフマディーネジャードの後任としてテヘラン市長に就任しました。2006年12月の地方議会選では、アフマディーネジャード大統領派が惨敗する中、ガーリーバーフ市長派は圧勝しました。2009年の大統領選には再出馬しませんでした。

2013年6月の大統領選挙に再び立候補し、第一回投票で6,077,292票を獲得して2位となりましたが、1位のハサン・ロウハーニーが過半数の票を獲得したため、決選投票は行われず、落選しました。

2017年の大統領選挙にも立候補し、当初は現職のロウハーニー大統領や保守強硬派のエブラーヒーム・ライースィーを含む6人の候補者の一人として選挙戦に参加しました。しかし、選挙戦の終盤で大統領選を辞退し、ライースィーへの全面的な支持を表明。自身の支持者にもライースィーを支持するよう呼びかけましたが、結果は前回と同様にロウハーニーの勝利に終わりました。

2020年の国会議員選挙では、テヘラン選挙区から立候補し、最多得票となる126万5287票を獲得して当選。同年5月には、国会議長に選出されました。

2024年5月19日にエブラーヒーム・ライースィー大統領がヘリコプター墜落事故で急死したことを受け、6月28日に急遽執行されることとなった大統領選挙に再び出馬するため、6月3日に立候補届を提出しました。6月9日には、監督者評議会による資格審査を通過しました。しかし、第1回目投票では2450万票中336万票の3位にとどまり、決選投票に進めず落選しました。

選挙歴

ガーリーバーフは、過去に複数回大統領選に出馬しています。以下に主な選挙歴をまとめます。

2005年 大統領選挙：第一回投票で5位
2013年 大統領選挙：第一回投票で2位
2017年 大統領選挙：立候補辞退
2024年 大統領選挙: 第一回投票で3位

人物

ガーリーバーフは、1982年に社会学者の妻と結婚し、3人の子供がいます。

脚注

（このセクションは、原文に脚注がないため、省略します。）

外部リンク

* 公式ウェブサイト（ペルシア語）

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