モリソン (駆逐艦)

USSモリソン (DD-560) の艦歴

USSモリソン（DD-560）は、アメリカ海軍のフレッチャー級駆逐艦の一隻であり、南北戦争で名誉勲章を授与されたジョン・G・モリソンにちなんで命名されました。1942年6月30日にシアトル・タコマ造船所で起工され、1943年7月4日に進水、同年12月18日にウォルター・プライス指揮下で就役しました。

初期の活動

シェイクダウン後、モリソンは太平洋戦線に投入され、アドミラルティ諸島での哨戒任務に従事しました。その後、マリアナ諸島への上陸作戦に向けた訓練のため真珠湾に戻り、サイパンへの上陸作戦を砲撃支援しました。さらに、敵機迎撃や空母護衛など、多岐にわたる任務を遂行しました。

レイテ沖海戦

レイテ沖海戦では、日本軍の攻撃で損傷した空母プリンストンの救援活動に参加。約400人の生存者を救助しましたが、プリンストンとの接触によりモリソン自身も大きな損傷を負いました。修理後、モリソンは再び戦線に復帰し、太平洋での作戦に参加しました。

沖縄戦での最期

沖縄戦において、モリソンは対潜戦闘や海岸砲撃、夜間照明などの任務を遂行しました。1945年5月4日、日本軍の特攻機による攻撃を受け、モリソンは甚大な被害を受けました。最初の特攻機は回避したものの、後続の零戦が煙突と艦橋に突入。さらに、旧式の複葉機が砲塔に突入し、弾薬庫が誘爆、モリソンは右舷に大きく傾斜し沈没しました。この攻撃で乗組員152名が犠牲となりました。

その後

モリソンの沈没船体は1957年7月に沖縄へ寄贈され、その功績は8つの従軍星章で称えられました。

詳細

モリソンは、太平洋戦争において重要な役割を担った駆逐艦の一つです。数々の作戦に参加し、敵機との戦闘や上陸作戦の支援、空母の護衛など、その活動は多岐にわたりました。特にレイテ沖海戦でのプリンストン救援は、その勇敢な行動を物語っています。しかし、沖縄戦での特攻攻撃により、その生涯を終えることとなりました。モリソンの乗組員たちは、その勇敢な行動と犠牲によって、アメリカ海軍の歴史にその名を刻みました。

受章

第二次世界大戦中の功績により8個の従軍星章を受章。

関連項目

特攻で損害を受けた艦船の一覧
第二次世界大戦中のアメリカ海軍の喪失艦一覧

脚注

Brown, David. Warship Losses of World War Two. Arms and Armour, London, Great Britain, 1990. ISBN 0-85368-802-8.

この記事は[アメリカ合衆国政府の著作物]]であるDictionary of American Naval Fighting Shipsに由来する文章を含んでいます。記事は[ここで閲覧できます。

外部リンク

USS Morrison website
navsource.org: USS Morrison
hazegray.org: USS Morrison
Survivors perspectives on Morrison's Sinking

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