モリ工業

モリ工業株式会社概要

モリ工業株式会社（英称：MORY INDUSTRIES INC.）は、大阪市中央区難波に本社を構える鉄鋼およびステンレス管の製造企業です。三和グループに属し、みどり会の会員企業として活動しています。この企業は、産業界での強い影響力をもち、自動車や建築分野において高いシェアを有しています。

企業の歴史と発展

1929年に創業者の森明長が大阪の堺市で自転車用の前ホークの製造を始めたことが、モリ工業のスタートです。その後、ステンレス管の製造に着手し、事業の多角化を進めました。また、自動パイプ切断機の製造も行い、事業の規模を拡大していきました。特に自動車産業や建築業界への供給に力を入れており、それが企業の成長を支えてきました。

1961年2月には社名をモリ工業株式会社に改称し、1963年には本社と堺工場を河内長野工場に移転しました。これにより、全事業場を集約し、効率的な運営を実現しました。さらに、東京および名古屋に営業所を開設し、全国的なビジネス展開を図りました。

1973年には大阪証券取引所第2部に上場し、その後1983年には東京証券取引所と大阪証券取引所のそれぞれ第1部に上場しました。モリ工業は急速な成長を続け、1984年には太陽工業に資本参加することで業務を拡大し、関東地域にも進出しました。

商品と広告戦略

モリ工業の製品には、自社開発の物干し用品「きらきらポール」が含まれており、これは一般消費者向けにも親しまれています。この商品はCMでも広く取り上げられ、関西テレビやフジテレビ系列で放映された「三枝の愛ラブ!爆笑クリニック」などのスポンサーとして登場しました。CMは関西弁を用いた特徴的なもので、地域に根ざした企業イメージを作り上げています。

1991年ごろには、大阪府内の中小バス会社である金剛自動車の路線バスを使用したCMも制作され、視聴者に強い印象を残しました。さらに、香港の高層住宅に住む住民同士の争いを描いたユニークなCMも記憶に新しいです。

近年の取り組み

モリ工業は、近年も持続的な成長を目指し、ISO 9001およびISO 14001の認証を取得しています。これにより、品質管理や環境管理において国際的な基準を満たすことを目指しています。2006年には大阪市中央区西心斎橋に本社を移転し、その後2018年には現在の難波スカイオに本社を再び移しました。こうした動きも、企業としての成長と活動の拡大を反映しています。

今後の展望

モリ工業は、今後も鉄鋼やステンレス関連の製品を中心に、さらなる事業展開を行っていくと期待されています。境界を越える成長を可能にするため、関西に根ざした強固な基盤を活かしながら、全国規模での展開、そして海外市場への進出も視野に入れています。

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