モルディブの地方行政区画

モルディブの地方行政区画は、7つの行政区の下に、26の環礁を首都マレと20の環礁区（アトル；އަތޮޅު (Atholhu)）に分けたものから成り立っています。環礁区は、自然に形成された環礁と同じ名称で呼ばれることがありますが、両者は必ずしも一致するわけではありません。環礁区の最北端はハー・アリフ、最南端はシーヌ、最小はニャヴィヤニ、最大は世界最大の環礁であるガーフ・アリフです。

行政区は、地方分権化を目的として、2008年に当時のムハンマドゥ・ナシードゥ大統領によって設置されました。各行政区画には、正式名称の他にターナ文字によるコードとラテン文字によるコードが付与されています。

ターナ文字のコードは通常2文字で構成されており、2文字目が北（Alifu）または南（Dhaalu）を表します。このコードは、各環礁区と政府間の無線通信や、同名の異なる環礁を区別する際に使用されます。一方、ラテン文字のコードは常に1文字で、主に船舶のナンバープレートに用いられています。

行政区には知事が、環礁区には環礁長（Atholhu Veriyaa）が、そして各島にはKatheebと呼ばれる長官がそれぞれ配置されており、これらの役職は大統領によって任命されます。また、環礁区や島には、大統領に対して責任を負う部局が設置されています。これにより、地方行政は中央政府と連携しつつ、各地域のニーズに応じた運営が行われています。

モルディブの行政区画は、地理的特性と歴史的背景を反映した複雑なシステムであり、各地域が自立した運営を行いながら、国家全体の発展に貢献することを目指しています。このシステムは、地方分権化を推進し、各島の住民がより直接的に行政に関与できるように設計されています。

基礎情報

行政区: 7つ
環礁区: 20
環礁: 26

出典

Muhammadu Ibrahim Lutfee. Divehiraajjege Jōgrafīge Vanavaru. G.Sōsanī. Malé 1999.
Hasan A. Maniku. The Islands of Maldives. Novelty. Male 1983.
Hasan A. Maniku. Changes in the Topography of the Maldives. Novelty. Male 1990.

関連項目

ISO 3166-2:MV

外部リンク

Ministry of Atolls Development（英語）
* Maldives Atolls（英語）

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