モンスタートラック (映画)

モンスタートラック (Monster Trucks)

『モンスタートラック』は、2016年にアメリカで公開されたコメディ映画です。監督はクリス・ウェッジが務め、主演にはルーカス・ティルがキャスティングされています。この映画は、製作費に1億2500万ドルがかけられましたが、結果的に興行収入はその半分にも満たず、2017年における代表的な赤字映画とされました。制作会社のパラマウント・ピクチャーズは、1億1500万ドルの損失を報告しています。

日本では映画館での公開はなく、2017年6月7日にBlu-rayとDVDのセットが発売されました。

ストーリー概要

物語はノースダコタ州で始まります。テラヴェックス・オイル社が水圧破砕法で石油を採掘する中、偶然にも地中にいた生命体を地上に解放してしまいます。この生命体のうち、二体は捕獲されますが、残りの一体は行方不明になります。そんな中、高校生のトリップ・コーリーは、自立を目指して廃品置き場でのアルバイトを始めます。しかし、トリップの母親シンディは保安官リックに片思いをしており、家族には少々の軋轢が生じていました。

トリップは、自分のトラックを組み立てることで街から逃げようと決意します。作業中、謎の生命体を発見しますが、捕獲するも逃げられてしまいます。翌日、その生命体に再会したトリップは、生命体が自分の作ったトラックに住み着いていることを知ります。生命体はクリーチという名前を与えられ、トリップは彼を家に帰る手助けをすると約束します。さらに、トリップはクリーチが快適に過ごせるようにトラックを改良し、彼自身がトラックを運転できるようにします。

テラヴェックス・オイル社のCEO、リース・テネソンは、生命体の存在によって石油採掘が中断されるかもしれないと懸念し、捕獲した生命体の命を奪う決断をします。この様子を見ていた博士ジム・ダウドは、捕獲された生命体が感情と知性を持っていることに気づき、彼らを救うことに全力を尽くすことに決めます。

一方、トリップの父親ウェイドがクリーチをバークに売ろうとしたことが判明し、一行は逃げることになります。電車を飛び越えるという大胆な逃走劇を経て、彼らはメレディスの父親が所有する小屋で一夜をしのぎます。その後、クリーチはテラヴェックス・オイル社にいる両親の危機を察知し、仲間たちと共に向かいます。しかし、トリップとメレディスはクリーチを捕まえようとするテネソンから脅迫を受け、何もできずに本社を後にすることに。絶望的な状況の中、ジム・ダウド博士の助けが思わぬ希望となります。

キャスト

• - トリップ・コーリー: ルーカス・ティル（日本語吹替：中村章吾）
• - メレディス: ジェーン・レヴィ（日本語吹替：おまたかな）
• - シンディ・コーリー: エイミー・ライアン（日本語吹替：斎藤恵理）
• - リース・テネソン: ロブ・ロウ（日本語吹替：志賀麻登佳）
• - ダウド博士: トーマス・レノン（日本語吹替：佐久田脩）

他多数

製作の背景

パラマウント・アニメーションは2013年に新シリーズの構想を発表し、その第一弾として『モンスタートラック』が選ばれました。監督にクリス・ウェッジを起用し、撮影は主にバンクーバーで行われました。公開日には数回の変更があり、最終的には2017年1月13日に全米で公開されました。

評価と興行収入

興行的には期待外れとなり、映画批評サイトのロッテン・トマトでは批評家支持率が32%と低めの評価がつけられています。一方で、CinemaScoreではA評価を得ており、観客からの反応は一定の支持を受けていたようです。

『モンスタートラック』は特異なストーリーとキャラクターが印象深く、興行的には失敗となったものの、作品としての魅力を備えたコメディ映画となっています。

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