モンテ・ウォード

ジョン・モンゴメリ・ウォードについて

ジョン・モンゴメリ・"モンテ"・ウォードは、1860年にペンシルベニア州ベルフォントに生まれたアメリカのプロ[[野球選手]]であり、投手から遊撃手へと転向した選手です。ウォードは、野球選手としての活躍だけでなく、選手組合の設立や新しいリーグの創設にも関わり、野球界に大きな影響を与えました。

経歴

初期のキャリア（1878年～1883年）

ウォードは1878年にプロビデンス・グレイズに入団し、最初は投手として活動を始めました。彼のルーキーシーズンは特に目を引くもので、37試合に登板して22勝13敗、リーグ最高の防御率1.51という素晴らしい成績を収めました。続く1879年には47勝を記録し、リーグ最多勝利数を過去の記録となる239奪三振と共に達成しました。彼の活躍により、グレイズの核心的な投手としての地位を確立しました。

しかし、1883年にはニューヨーク・ゴサムズに移籍し、投手・外野手としての役割を果たしつつ、ルール改定に伴い内野手に転向しました。通算防御率2.10は、当時のMLB歴代4位とされました。

中期の成長（1884年～1894年）

1884年からウォードは選手兼任監督としても采配を振るい、特にショートのポジションでその能力を発揮しました。1887年には自己最高の打率.338を記録し、111盗塁を達成して盗塁王の座を手に入れました。彼は引退までの9年間、シーズンを通じて30盗塁以上を達成し続けました。1892年にはさらに88盗塁を記録し、再度盗塁王となりました。

選手組合の設立

選手たちの待遇が悪化する中、ウォードは1885年に選手組合「The Brotherhood of Professional Baseball Players」の設立を宣言しました。これは、選手の権利を守るための重要な一歩であり、選手たちの団結を促しました。1889年には他の30名の選手と共にニューヨークで会議を開き、新リーグ「プレイヤーズ・リーグ」の設立を決定。このリーグはナショナルリーグの選手の8割を引き抜くという大きな成果を上げたものの、ナショナルリーグの高給の条件により、1年で閉じることになりました。

引退後の活動

1894年に34歳で現役を退いたウォードは、法律の専門課程に入学し、1909年にはナショナルリーグの会長への就任が期待されましたが、他リーグ関係者の反対により実現しませんでした。さらに、1912年にはボストン・ブレーブスの経営にも参画し、1914年から1915年にはフェデラル・リーグの運営にも携わりました。彼はその後の野球界でも重要な役割を果たし続けました。

ウォードは1925年にジョージア州オーガスタで亡くなりましたが、1964年にはアメリカ野球殿堂に選出され、その功績が正当に評価されました。彼の野球に対する情熱と選手たちの権利のために戦った行動は、今なお多くの人々に語り継がれています。

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