モンディアル・ド・ロトモビル (2006)

モンディアル ド ロトモビル 2006：パリを彩った自動車の祭典

2006年9月30日から10月15日までの期間、フランス・パリのポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場において、国際的な自動車展示会『モンディアル ド ロトモビル 2006』が開催されました。このイベントは、世界中から自動車メーカーが集結し、最新の技術やデザインを競い合う一大イベントとして知られています。

開催概要と来場者数

約2週間におよぶ会期中には、8つの広大なホールが展示ブースとして使用され、来場者は143万人を超える盛況ぶりでした。プレスデーは会期前となる9月28日と29日の2日間設定され、東京モーターショーとは異なり、公式会期には含まれていませんでした。

多様なイベントと展示

最新の自動車展示に加え、来場者が楽しめる様々なイベントが企画されました。カートレースや4x4車の体験走行、ヘアピンカーブのあるミニサーキットでのスポーツ走行など、来場者は自動車の魅力を様々な角度から体感できたはずです。さらに、走行時の安全に関する情報提供も行われ、安全意識の啓発にも貢献していました。

一例として、あるホールにはダイムラー・クライスラー、フィアット、フォード、PSA・プジョーシトロエンといった自動車メーカーがブースを構え、各社の最新モデルやコンセプトカーを展示していました。

注目の出展車種

このイベントでは、多くの自動車メーカーが世界初公開や欧州初公開となる新型車を発表しました。その数多くの出展車種の中から、特に注目を集めたモデルをいくつかご紹介します。

アルファロメオ 8Cコンペティツィオーネ
アウディ R8
BMW M3 (E92)
シボレー WTCCウルトラ・コンセプト
シトロエン C4ピカソ、C4 WRC、C-メティス・ディーゼルハイブリッド・コンセプト
ダイハツ D-Compact X-Overプロトタイプ、マテリア（欧州初公開）
ダッジ アベンジャー・コンセプト
フィアット パンダ・スポーツ
フォード イオシスX・コンセプト、モンデオワゴン・コンセプト
グレートウォール ホーバー（欧州初公開）
ホンダ シビックタイプR（3代目、欧州仕様）、CR-V、FR-V・フェイスリフト
ヒュンダイ アーネズ・コンセプト、クーペ・フェイスリフト（欧州初公開）
キア シード5ドアハッチバック＆ステーションワゴン、オピラス・フェイスリフト、プロシード3ドアハッチバック・コンセプト
ランボルギーニ ガヤルド・ネラ（特別仕様車）
ランチア デルタHPEコンセプト、イプシロン・フェイスリフト
ランドローバー フリーランダー
マツダ CX-7（欧州初公開）
メルセデス・ベンツ CL63 AMG、SLRマクラーレン 722エディション
MINIクーパー＆クーパーS
三菱 アウトランダー・コンセプト（欧州初公開）、パジェロ
日産 キャシュカイ
オペル アンタラ、コルサバン
プジョー 207エピュール・コンセプト、908ル・マン、908RCコンセプト
ポルシェ パナメーラ・コンセプト
ルノー コレオス・コンセプト、ネプタ・コンセプト、トゥインゴ・コンセプト
セアト アルテアXL
シュコダ ジョイスター・コンセプト、オクタビア・スカウトCUV
スマート フォーツー・エディション・レッド（特別仕様車）
スバル B9トライベッカ（欧州初公開）、インプレッサ1.5R（欧州初公開）、レガシィ/アウトバック・フェイスリフト（欧州初公開）
スズキ スプラッシュ・コンセプト、スイフトスポーツ（欧州初公開）
トヨタ オーリス・スペース・コンセプト、ヤリスTS
フォルクスワーゲン アタカマ・コンセプト、クロスゴルフ、アイロック・コンセプト、トゥアレグ・フェイスリフト、トゥーラン・フェイスリフト
* ボルボ C30

これらのモデルは、各メーカーの技術力やデザインセンスを凝縮した、まさにその時代の最先端をいく自動車達でした。

まとめ

モンディアル ド ロトモビル 2006は、単なる自動車展示会にとどまらず、自動車文化全体を体感できる一大イベントとして成功を収めました。多くの来場者と出展者によって、パリは自動車の熱気に包まれた、記憶に残る2週間となりました。このイベントは、自動車業界の動向や未来の自動車デザインを占う上で貴重な記録となっています。

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