モーターボート大賞競走

モーターボート大賞競走とは

モーターボート大賞競走は、競艇のGII競走の一つで、「モーターボート大賞」や「MB大賞」とも呼ばれます。このレースは、その年にSG競走や周年記念以外のGI競走が開催されない競艇場で開催されるのが特徴です。開催競艇場は、前年の梅雨時にSG競走やプレミアムGI競走の開催地と同時に発表されます。

出場選手は、地元のA1級、A2級選手が中心で、周年記念競走とは異なり、トップクラスの女子レーサーが多数出場することも魅力の一つです。かつては、モーターボート大賞トライアル競走からの勝ち上がり選手も出場していましたが、トライアル競走は2011年度に廃止されました。

過去には、男女の出場比率を同等にしたWリーグ制での開催もありました。このルールでは、4日間の予選を男女別に行い、それぞれの勝率上位9名が準優勝戦に進出します。準優勝戦の組み合わせは、前検日に男子・女子の代表者が抽選で決定する方式でした。2012年の大村競艇場での「男女ガチンコモーターボート大賞」では、宇野弥生選手が優勝し、大会史上初の女子レーサーによる制覇となりました。また、2014年の児島競艇場での「男女バトルモーターボート大賞」も同様のルールで開催されました。

歴史

モーターボート大賞競走は、1985年4月に唐津競艇場で第1回が開催されました。グレード制導入後はGII競走に格付けられ、1997年度にはGI競走に格上げされましたが、2010年度から再びGII競走に戻りました。GII競走となった現在も、オーシャンカップ競走や鳳凰賞競走の選考対象となっており、スタート事故の罰則はGI競走と同様に適用されます。

モーターボート大賞トライアル競走

モーターボート大賞トライアル競走は、2007年から2011年にかけて開催されたGIII競走で、モーターボート大賞競走へのトライアルレースとして位置づけられていました。この競走は、A2級以下の選手に上位グレード競走への出場機会を増やすことを目的に創設されました。本番のモーターボート大賞競走の約2ヶ月前に、同じ競艇場で開催されていました。

優勝戦で3着以内に入賞した選手には、モーターボート大賞競走への出場権が付与されていました。通常、GI競走への斡旋がないA2級以下の選手にとって、GI競走出場権を獲得できる数少ない機会となっていました。

2010年度にモーターボート大賞がGII競走となり、A2級以下の選手の出場枠が増加したため、トライアル競走は2011年度をもって廃止されました。

まとめ

モーターボート大賞競走は、その歴史の中で様々な変遷を遂げながらも、多くのファンに愛される競走です。特に、女子レーサーの活躍や、かつてのトライアル競走の存在など、多くの魅力を持っています。これからも、レースの動向に注目していきましょう。

関連情報

• - [競艇]]の競走格付け
• - [BOAT RACE オフィシャルWEB

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