モーリスレベロトーナメント

モーリスレベロトーナメント（旧トゥーロン国際大会）とは

モーリスレベロトーナメントは、フランスのプロヴァンス地方で開催されるU-23世代を対象としたサッカーの国際大会です。長らく「トゥーロン国際大会」として知られていましたが、2017年に大会創設者のモーリス・レベロ氏の功績を称え、現在の名称に変更されました。

大会の歴史と概要

1967年にクラブチームによる大会としてスタートし、1975年からは各国代表チームを招待する形式となりました。1977年にはFIFA公認大会となり、若手選手の育成と発掘の場として、その重要性を高めてきました。大会は、ヨーロッパ各国のスカウトが有望な若手選手を発掘する場としても機能しています。優勝回数は開催国フランスが最多で、ブラジルがそれに次いでいます。

大会名の変更と開催地の移行

2016年にモーリス・レベロ氏が逝去されたことを受け、2017年大会から大会名が変更されました。同時に、開催地もヴァール県からブーシュ＝デュ＝ローヌ県へと移り、参加国数も12ヶ国に拡大されました。さらに、2018年にはU-20世代の女子ナショナルチームによる大会「SUD Ladies Cup」も創設され、大会の裾野を広げています。

日本代表の参加と成績

日本は2000年に初めてこの大会に参加しました。当初は全日本大学選抜が参加していましたが、2001年からはアンダー世代の日本代表が নিয়মিত적으로参加しています。2002年には松井大輔選手や山瀬功治選手らの活躍により3位入賞を果たし、中山悟志選手が得点王に輝きました。2008年には本田圭佑選手、岡崎慎司選手らを擁し、グループリーグでオランダやフランスを破る快進撃を見せましたが、準決勝でイタリアにPK戦の末に敗れました。

2019年大会：史上初の決勝進出

2019年の第47回大会では、U-22日本代表が史上初の決勝進出を果たし、準優勝という輝かしい成績を収めました。この大会には、東京五輪世代の選手たちが参加し、コパ・アメリカ2019に臨むメンバーも含まれていました。グループリーグではU-20イングランド、U-22チリに勝利し、U-19ポルトガルには惜敗したものの、首位で準決勝に進出。準決勝ではU-22メキシコとの激闘を制し、決勝へと駒を進めました。

決勝ではU-22ブラジルに惜しくもPK戦で敗れましたが、フェアプレー賞とサステイナブルディベロップメント賞を受賞。椎橋慧也選手、相馬勇紀選手、田中碧選手が大会ベストイレブンに選出されるなど、多くの成果を得ることができました。

大会方式の特徴

大会はグループリーグと決勝トーナメントで構成されています。グループリーグでは、各グループの上位チームが決勝トーナメントに進出し、優勝を争います。試合時間は80分（40分ハーフ）で、グループリーグでは延長戦やPK戦は行われません。選手の負担を考慮し、交代人数は5人までとなっています。

未来のスター選手を発掘する大会

モーリスレベロトーナメントは、数々のスター選手を輩出してきました。過去の得点王には、ジャン＝ピエール・パパン、アラン・シアラー、ルイ・コスタ、ティエリ・アンリなど、錚々たるメンバーが名を連ねています。この大会は、若手選手にとって世界への足がかりとなる重要な舞台であり、サッカーファンにとっても未来のスターを発掘する楽しみな機会となっています。

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