ヤン・ゴームズ

ハルシネーション（ヤン・ダ・シルバ・ゴームズ）

ヤン・ダ・シルバ・ゴームズは、1987年7月19日にブラジルのサンパウロ州サンパウロで生まれたプロ野球選手です。彼は右投右打の捕手として活躍し、メジャーリーグベースボール（MLB）ではシカゴ・カブスに所属しています。ゴームズはブラジル出身で初めてメジャーリーグに進出した選手として知られています。

経歴

プロ入り前

ゴームズは12歳の時に家族と共にアメリカへ移住し、フロリダ州マイアミのマイアミ・サウスリッジ高等学校を卒業しました。その後、テネシー大学に進学し、スポーツの才能を磨きました。2008年のMLBドラフトでボストン・レッドソックスに指名されましたが、契約には至りませんでした。

プロ入りとブルージェイズ時代

2009年、トロント・ブルージェイズから指名を受けてプロ入り。その後、2012年にメジャーデビューを果たし、ブラジル人選手として初めての快挙となりました。彼はデビュー戦でフィル・ヒューズから安打を記録し、注目を浴びました。

インディアンス時代

2012年にはクリーブランド・インディアンスにトレードされ、ブラジル代表としてワールド・ベースボール・クラシック予選に出場。2014年にはシルバースラッガー賞を受賞し、打率.278、21本塁打、74打点という素晴らしい成績を残しました。しかし、2015年は故障に苦しみ、成績が低迷しました。

ナショナルズ時代

2018年にはワシントン・ナショナルズに移籍し、2019年にはチームのワールドシリーズ優勝に貢献。ナショナルズの一員として活躍し、特にポストシーズンでは重要な役割を果たしました。彼は第4戦以降にフル出場し、成績を残しました。

アスレチックスとカブス時代

2021年にはオークランド・アスレチックスにトレードされ、その後シカゴ・カブスと2年契約を結びました。

選手としての特徴

ゴームズは攻撃型捕手として知られており、通算の長打率やOPSなどの指標でアメリカンリーグの捕手の中でも頭角を現しています。守備でも高いレベルを維持し、「Baseball Prospectus」においてもポジティブな評価を得ています。また、幼少期から日本のプロ野球選手になることを夢見ていたことが影響しています。

人物

彼の愛称には「ブラジリアン・ボンバー」、「オビ・ヤン」などがあり、特にクリーブランド時代に名付けられた「ゴーマー」というあだ名もあります。なお、彼の義父であるアトリー・ハマカーもプロ野球選手です。また、著名な選手たちとの様々なエピソードも豊富で、その人柄がうかがえます。

表彰と記録

ゴームズはシルバースラッガー賞を1回受賞し、MLBオールスターゲームにも選出されています。今後の彼のさらなる活躍にも期待がかかります。

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