ユニエスキー・サンチェス

ユニエスキー・サンチェス：キューバ出身、国際舞台で活躍した内野手

ユニエスキー・サンチェス（Yunesky Sánchez , 1984年5月3日 - ）は、キューバのマタンサス州出身の元プロ野球選手。内野手として、そのキャリアを विभिन्न 国で築き上げました。

キューバからドミニカ共和国へ、そしてアメリカへ

サンチェスは、2002年から2年間、キューバ国内リーグのセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルのココドゥリロス・デ・マタンサスでプレーしました。その後、彼はドミニカ共和国へ亡命し、新たな野球の道を歩み始めます。

2006年9月、サンチェスはアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、アメリカ球界への挑戦を開始しました。2007年にはA級サウスベンド・シルバーホークス、2008年と2009年にはAA級モービル・ベイベアーズでプレーし、着実にステップアップを図りました。

2010年には、AAA級リノ・エーシズで105試合に出場し、打率.282、7本塁打、54打点という成績を残しましたが、10月27日に自由契約となりました。MLBへの道は開けませんでしたが、彼の野球への情熱は衰えることはありませんでした。

独立リーグでの活躍とパイレーツとの契約

2011年3月、サンチェスは独立リーグ・アトランティックリーグのサザンメリーランド・ブルークラブスと契約。61試合に出場し、打率.403、7本塁打、40打点という目覚ましい成績を記録しました。この活躍が認められ、7月15日にピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結び、再びMLBへのチャンスを掴みました。

パイレーツではAA級アルトゥーナ・カーブで42試合に出場し、打率.299、2本塁打、18打点の成績を残しましたが、2012年3月20日に再び自由契約となりました。

メキシカンリーグ、そしてWBCへ

その後、サンチェスはアメリカン・アソシエーションのラレド・リーマーズと契約を結び、6月にはアトランティックリーグのサマセット・ペイトリオッツに移籍。2013年はサマセット・ペイトリオッツで開幕を迎えましたが、シーズン中にメキシカンリーグのオアハカ・ウォーリアーズに移籍しました。

オアハカ・ウォーリアーズでは62試合に出場し、打率.346、6本塁打、43打点の好成績を収めました。また、この年には第3回WBCのスペイン代表に選ばれ、本戦にも出場。国際舞台での経験も積みました。

2014年もオアハカ・ウォーリアーズでプレーし、108試合に出場。打率.337、12本塁打、68打点という素晴らしい成績を残しましたが、2015年限りで退団しました。

その後

2016年はメキシカンリーグのタバスコ・キャトルメンと契約。
2017年はアメリカン・アソシエーションのクリバーン・レイルローダーズと契約。
2018年はラグナ・カウボーイズと契約を結び、この年限りで現役を引退しました。

サンチェスの野球人生は、キューバから始まり、ドミニカ共和国、アメリカ、メキシコと、様々な国とリーグを渡り歩きました。MLBの舞台には立てなかったものの、独立リーグやメキシカンリーグで確かな実力を示し、WBCではスペイン代表として国際舞台でも活躍しました。その経験は、彼にとってかけがえのない財産となったことでしょう。

もう一度検索