ユニフォーム広告

ユニフォーム広告の概要

ユニフォーム広告とは、スポーツチームや選手のユニフォームに取り付けられる広告のことを指します。この広告には、特定のチームや選手と契約した企業の広告が含まれ、大会のスポンサー企業による広告も存在します。ユニフォーム広告は、運営側にとって非常に重要な収入源であり、広告収入の中でも高い割合を占めます。

競技別のユニフォーム広告

サッカー

サッカーにおいては、2012年にマンチェスター・ユナイテッドFCがゼネラルモーターズの自動車ブランド「シボレー」との契約を結びました。この契約金は4700ポンド、当時の換算で約87億円であり、サッカー史上最高額とされています。

日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）

Jリーグでは、ユニフォームに関する広告規定が設けられており、メインスポンサーの広告が胸部分に表示されます。胸の広告が最も高額で、他に背中、袖、パンツなどにも広告が配置されます。2009年以降、アルコール飲料の広告も許可されるようになり、特にロアッソ熊本は地元の酒造メーカーと契約し、胸広告に導入しました。一方で、パチンコ店などの弁当広告は自粛が続けられています。

野球

日本のプロ野球では、長年にわたりユニフォームへの広告が禁止されていましたが、2000年に条件付きで解禁されました。セントラルリーグとパシフィックリーグでは、それぞれ異なる規定があり、広告の掲載位置や使用するユニフォームの種類に制限があります。また、MLBでも長年ユニフォームサプライヤー以外のロゴ掲出を認めていませんでしたが、2022年から新たな取り決めが導入されました。

バスケットボール

NBAにおいては、2016年にユニフォーム広告の試験導入が行われ、2017-18シーズンから正式に導入されました。日本のバスケットボール協会（JBA）でもユニフォームに広告を掲載するための規程が存在し、一定の条件の下で広告の表示が認められています。

アイスホッケー

NHLでは2022-23シーズンからユニフォームへの広告掲載が認められる予定です。

自転車とその他の競技

ロードレースでは、チームスポンサーのロゴ入りのジャージやヘルメットが着用されます。また自動車競技ではレーシングスーツや車体にスポンサーのロゴが施されます。公営競技では、競輪選手がスポンサー名入りのユニフォームを着用するケースもありましたが、2023年以降はこの試みが廃止されます。

ユニフォームメーカーのロゴの扱い

オリンピックなどの大規模な大会では、オリンピック憲章によって、特定のサイズを超える広告やロゴの表示が制限されています。これにより、メーカーロゴが規定サイズを超えた場合には、白や黒のガムテープで隠すなどの措置が取られています。テニスの四大大会でも、商標であるロゴのサイズに関するルールが厳格化され、選手はこの制限に従う必要があります。

ユニフォーム広告は、スポーツ界における重要な経済活動の一環であり、スポンサーシップの形態や広告戦略は年々進化しています。

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