ユニマットホールディング

株式会社ユニマットホールディングの概要

株式会社ユニマットホールディングは、ユニマットグループの持株会社として、グループ全体の経営戦略を担っています。オーナー家が株式を保有する資産管理会社としての側面も持ち、グループの中核事業会社であった株式会社ユニマットライフ（4代目）を、2010年に完全子会社化しました。この過程で、株式公開買付け（マネジメント・バイアウト）を実施し、間接的な支配体制を確立しています。現在の株式会社ユニマットホールディングは、2013年に設立された株式会社ユニマットゼネラルが商号変更したものであり、初代の株式会社ユニマットホールディングとは異なる法人です。

株式会社ユニマットホールディングの沿革

法人沿革

2013年 - 株式会社ユニマットゼネラル設立、後に株式会社ユニマットホールディング（現法人）に商号変更。

グループ沿革

ユニマットグループは、1958年にユナイテッドスティール株式会社（後の株式会社ユニマットライフ）として創業しました。当初は鋼材や非鉄金属の輸出入・販売を行っていましたが、1963年には自動販売機オペレーター業務、1979年にはオフィスコーヒーサービス業務を開始し、事業領域を拡大しました。

以下に、主な沿革をまとめます。

1958年7月: ユナイテッドスティール株式会社（株式会社ユニマットライフの前身）創業。
1963年9月: ユナイテッドスティールが自動販売機オペレーター業務（ユニマットブランド）を開始。
1972年1月: 株式会社ユニマット（現・CFJ（シティグループ））設立。
1972年5月: 高橋洋二が株式会社丸和コーヨー（のちの株式会社コーヨーホールディング、株式会社ユニマットホールディング（初代））を設立。
1979年6月: ユナイテッドスティールがオフィスコーヒーサービス業務を開始。
1981年8月: 株式会社ユニマットライフ（初代）設立。
1984年11月: 株式会社ユニマットコム（現・ユニマットリアルティー）設立。
1991年9月: 株式会社ユニマットオフィスコ（のちのユニマットライフ）設立。ユニマットがオフィスコーヒーサービス事業をユニマットオフィスコに譲渡。
1993年4月: ユニマットオフィスコが環境美化用品レンタル・販売事業を開始。
1994年4月: ユナイテッドスティールから自動販売機事業が分社化し、ユニマットコーポレーション（後のジャパンビバレッジ）設立。ユニマットオフィスコが環境美化用品レンタル・販売事業をユニマットに営業譲渡。
1995年: 消費者金融の株式会社オリカキャピタルに資本参加し、グループ化。
1996年4月: 株式会社ユニマットライフ（初代）が、株式会社ユニマットオフィスコ（実質上の存続会社）を吸収合併し、株式会社ユニマットオフィスコに商号変更。
1997年9月: ユニマットオフィスコが株式を店頭公開。
1997年10月: ユニマットが、株式会社ユニマットライフ（2代目）に商号変更。
1998年4月: 日本たばこ産業株式会社と資本・業務提携。日本たばこ産業が株式会社ユニマットコーポレーションの株式の過半数を取得。
1999年1月: 株式会社ユーピーエスが、株式会社ユニマットクリーンライフに商号変更。
1999年4月: 株式会社ユニマットライフ（2代目）が環境美化用品レンタル・販売事業をユニマットクリーンライフに営業譲渡。
1999年9月: ユニマットコーポレーションが株式会社ジャパンビバレッジに商号変更。
2000年1月: ユニマットオフィスコが東京証券取引所第2部に株式上場。
2000年2月: 株式会社ユニマットホテルアンドリゾーツを設立。
2001年3月: ユニマットオフィスコが東京証券取引所第1部に指定換え。ディックの関連会社であるディックエージェンシー株式会社がユニマットライフ（2代目）を吸収合併し、株式会社ユニマットライフ（3代目）に商号変更。
2001年9月: ユニマットホテルアンドリゾーツが、株式会社ユニマットリバティーに商号変更。
2004年4月: 株式会社ユニマットケアサポート設立。
2004年11月: ユニマットクリーンライフがジャスダック市場に株式上場。
2005年4月: 株式会社ユニマットリバティーが飲食業を分離。
2005年10月: 株式会社ユニマットオフィスコがキャラバンコーヒー株式会社と業務提携し、子会社化。
2006年3月: 株式会社ユニマットビューティーアンドスパを設立。
2006年4月: ユニマットオフィスコがユニマットクリーンライフを吸収合併し、株式会社ユニマットライフ（4代目）に商号変更。キャラバンコーヒーがユニマットリレーションと合併し、ユニマットキャラバン株式会社に商号変更。
2006年9月: ユニマットグループがエスエイチアイリゾート開発株式会社を譲受、マリーナ事業に進出（現・ユニマットプレシャス）。
2006年10月: 山丸証券株式会社がユニマット山丸証券株式会社に商号変更。
2007年1月: ユニマットライフがユニマットコミュニケーションズを吸収合併。
2007年6月: ユニマットビューティーアンドスパが運営する松濤温泉シエスパで爆発事故が発生。
2007年10月: ユニマットリバティーが株式会社ユニマットコスモ及び株式会社弓張の丘ホテルを合併。
2007年12月: ユニマットキャラバンが株式会社フレッシュネス（フレッシュネスバーガー運営会社）を子会社化。
2008年9月: ユニマットキャラバンがユニマットクリエイティブにレストラン事業を営業委託。
2009年9月: ユニマットキャラバンがフレッシュネスの保有全株式を高橋洋二及び株式会社ユニマットホールディング（初代）に譲渡。
2010年8月: ユニマットライフの全株式を、ユニマットホールディング（初代）と子会社の株式会社ユニマットレインボーが取得、完全子会社化。
2010年10月: ユニマットレインボーがユニマットライフを吸収合併し、株式会社ユニマットライフ（5代目）に商号変更。
2011年3月: 株式会社メデカジャパン（のちのユニマットそよ風）が、ユニマットケアサポートを吸収合併。
2012年3月: 岡山国際サーキットの全株式をアスカに売却。
2013年3月: フレッシュネスがユニマットクリエイティブを吸収合併。
2013年4月: ユニマットホールディング（初代）がユニマットライフを吸収合併し、株式会社ユニマットライフ（6代目）に商号変更。
2014年: 株式会社コンランショップ・ジャパンがグループ入り。
2014年11月: ユニマットリゾート&コミュニティがユニマットキャラバンと合併し、株式会社ユニマットプレシャスに商号変更。
2015年3月: 株式会社ユニマットプレシャスが出光マリンズより三河御津マリーナを譲受。
2015年12月: ユニマットゼネラルが株式会社ユニマットホールディング（2代）に商号変更。
2016年12月: フレッシュネスの全株式をレインズインターナショナルに売却。
2017年10月: 株式会社ベルグの四月が、ユニマットプレシャスより一部事業を承継し、株式会社ユニマットキャラバンに商号変更。
2019年6月: 群馬サファリパークを運営している群馬サファリワールド株式会社の株式を取得。
2019年12月: 松濤温泉シエスパ跡にコワーキングスペース WORK COURT渋谷松濤オープン。
2021年3月: ユニマット リタイアメント・コミュニティ（現・SOYOKAZE）を子会社化。6月10日に上場廃止。

ユニマットグループの事業

ユニマットグループは、以下の様な多岐にわたる事業を展開しています。

オフィス関連事業: オフィスコーヒーサービス、環境美化用品レンタル・販売。
飲食事業: レストラン、カフェ、バー。
リゾート・ホテル事業: ホテル、リゾート施設、マリーナ。
介護・福祉事業: 高齢者向け住宅、介護サービス。
その他事業: 不動産、インテリア、自動車関連、文化事業など。

ユニマットグループの主な関連会社

株式会社ユニマットライフ
株式会社SOYOKAZE
株式会社カッシーナ・イクスシー
株式会社ユニマットプレシャス
株式会社コンランショップ・ジャパン
株式会社エスエムダブリュ・ジャパン
株式会社ユニマットリケン
株式会社K-twoエフェクト
株式会社ユニマットキャラバン
株式会社ユニマットリック
株式会社ユニマット不動産
株式会社ユニマット不動産開発
株式会社南西楽園ツーリスト
株式会社南西楽園リゾート
群馬サファリ・ワールド株式会社

過去の関連会社

松濤温泉シエスパ
ジャパンビバレッジ（旧・ユニマットコーポレーション）
ユニマットレディス
六本木天然温泉zaboo（ザブー）
ばんせい山丸証券
オリカキャピタル
エスフィット
岡山国際サーキット
* フレッシュネス

文化事業

ユニマットグループは、文化事業にも力を入れており、かつては箱根芦ノ湖美術館や青山ユニマット美術館を運営していました。これらの美術館は閉館しましたが、現在も美術関連事業は継続しており、創業者である高橋洋二氏が収集した西洋美術品コレクション「ユニマットコレクション」を所蔵しています。

このコレクションには、ダヴィッド、ドラクロワ、ミレー、コロー、エンネル、クールベ、ドガ、ルノワール、ドラン、デュフィ、ユトリロ、モディリアーニ、藤田嗣治らの絵画作品や、ラリックのガラス工芸品、宝飾品などが含まれています。2017年以降には、コレクションの巡回展を開催し、一般にも公開されました。

テレビ番組

過去には、ユニマットの不動産事業参入を取材したテレビ東京の「日経スペシャル ガイアの夜明け」が放送されました。

その他

ユニマットグループは、M&Aや事業譲渡を積極的に行うことで、常に変化に対応し、事業規模を拡大してきました。その歴史は、日本の経済状況や業界動向を反映しており、企業の成長戦略を考える上で興味深い事例となっています。

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