ユマティラ郡 (オレゴン州)

ユマティラ郡の概要

ユマティラ郡は、アメリカ合衆国オレゴン州に位置する郡で、その名称は郡内を流れるユマティラ川に由来します。2020年の国勢調査によると、人口は約8万人です。郡庁所在地はペンドルトンで、ハーミストンが最大の都市となっています。この地域は、ペンドルトン＝ハーミストン小都市統計地域の一部を形成しています。

歴史

ユマティラ郡は1862年9月27日にワスコ郡から分離して成立しました。その後、グラント郡、モロー郡、ユニオン郡、ワラワ郡の設立に伴い、境界線が幾度も調整されました。一時的にマーシャル・ステーションに郡庁が置かれた時期もありましたが、1865年の投票によりユマティラシティ（現在のオレゴン州ユマティラ）が郡庁所在地に選ばれました。しかし、小麦農業の発展とともに人口が郡の北部と東部に集中したため、1868年の投票で郡庁所在地はペンドルトンに移されました。

1855年には、ワラ・ワラ条約に基づきユマティラ・インディアン居留地が設立され、ペンドルトンの南西に位置するこの居留地に、ユマティラ族、ワラ・ワラ族、カイユース族が住むことになりました。

2004年2月4日には、ユマティラ郡を含む広範囲をカバーする大規模なWi-Fiネットワーク、EZ Wireless of Hermistonが開設されました。このネットワークは、警察、消防署、救命士がユマティラ・ケミカル・デポ（現在はアメリカ陸軍が神経ガスを保管する国立武器庫がある場所）での事故やテロ攻撃に迅速に対応できるようにするために設けられたもので、一部地域では無料で利用できます。

経済

1862年のゴールドラッシュは、ユマティラ郡の山岳地帯や草原に多くの鉱山労働者と畜産業者を惹きつけました。1881年の鉄道開通は、乾燥した土壌での小麦栽培を促進しました。灌漑設備の整備は地域経済の多様化と成長に不可欠であり、近年ではハーミストンでメロン栽培が盛んに行われています。また、ペンドルトンで毎年開催されるロデオ「ペンドルトン・ラウンドアップ」は、ユマティラ郡の重要な観光資源となっています。

地理

アメリカ合衆国国勢調査局によると、ユマティラ郡の総面積は8,369平方キロメートル（3,231平方マイル）で、そのうち8,327平方キロメートル（3,215平方マイル）が陸地、41平方キロメートル（16平方マイル）が水域です。

隣接する郡

北：ワシントン州ベントン郡、ワラワラ郡
北東：ワシントン州コロンビア郡
東：ワロワ郡、ユニオン郡
南：グラント郡
西：モロー郡

人口動態（2000年国勢調査）

総人口：70,548人
世帯数：25,195世帯
家族数：17,838家族
人口密度：8人/平方キロメートル（22人/平方マイル）
住居数：27,676軒
住居密度：3軒/平方キロメートル（9軒/平方マイル）

人種構成：

白人：82.00%
アフリカ系アメリカ人：0.82%
ネイティブアメリカン：3.37%
アジア人：0.75%
太平洋諸島系：0.18%
その他：10.67%
混血：2.21%
ヒスパニック・ラテン系：16.11%

祖先構成：

ドイツ系：17.1%
アメリカ系：13.0%
イギリス系：9.8%
イラン系：6.8%

第一言語：

英語：84%
スペイン語：14.3%

年齢別構成：

18歳未満：27.80%
18-24歳：9.40%
25-44歳：28.30%
45-64歳：22.20%
65歳以上：12.30%
年齢中央値：35歳

性比：

総人口：女性100人に対して男性104.80人
18歳以上：女性100人に対して男性104.70人

世帯と家族：

18歳未満の子供がいる世帯：35.00%
結婚している夫婦の世帯：55.10%
未婚、離婚、死別の女性が世帯主の世帯：10.60%
非家族世帯：29.20%
単身世帯：23.70%
65歳以上の単身世帯：9.70%
平均世帯人数：2.67人
平均家族人数：3.14人

収入と家計：

世帯収入中央値：36,249ドル
家族収入中央値：41,850ドル
男性収入中央値：31,479ドル
女性収入中央値：22,325ドル
人口1人あたり収入：16,410ドル
貧困線以下の人口：12.70%
貧困線以下の家族：9.80%
貧困線以下の18歳未満：16.20%
貧困線以下の65歳以上：8.70%

その他

法人市と非法人地域、国勢調査指定地域も存在します。

外部リンク

Umatilla County （公式ウェブサイト）

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