ユーロビジョン・ソング・コンテスト2017

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2017：多様性を祝福する音楽の祭典

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2017（第62回）は、2017年5月にウクライナのキーウで開催されました。前年大会でウクライナ代表のジャマラが優勝したことにより、同国での開催が実現しました。ウクライナでの開催は2005年以来2回目となり、会場はキーウにある国際エキシビション・センターが選ばれました。

開催地決定の舞台裏

開催地決定までのプロセスは、ウクライナ国営放送と政府が共同で進められました。各都市からの立候補を受け付け、インフラ、宿泊施設、交通機関、安全対策など、厳格な要件を満たす都市を選定する必要がありました。ドニプロ、ハルキウ、ヘルソン、キーウ、リヴィウ、オデッサの6都市が名乗りを上げ、最終的にキーウが選ばれました。

国際エキシビション・センターは、1万人以上を収容できるキーウ最大のイベント会場であり、ユーロビジョンのような国際的なイベントを開催するのにふさわしい施設でした。

大会の形式とテーマ

大会は準決勝2回と決勝の3日間で行われました。準決勝では、参加国が2つのグループに分かれてパフォーマンスを披露し、上位国が決勝に進出します。決勝では、準決勝を勝ち抜いた国と、主催国および「Big 5」と呼ばれる主要な5か国がパフォーマンスを披露し、視聴者投票と審査員評価によって優勝者が決定されます。

2017年大会のテーマは「Celebrate Diversity（多様性の祝福）」でした。このテーマは、ユーロビジョンの価値観である多様性、平等、包容性を強調するものであり、全ての人々がそれぞれの違いを尊重し、互いを祝福することを呼びかけるものでした。

出場国と参加アーティスト

今大会には、42か国が参加しました。ポルトガルとルーマニアが復帰する一方、ボスニア・ヘルツェゴビナは不参加となりました。ロシアも当初参加を予定していましたが、代表者の入国禁止問題により、最終的に不参加となりました。

各国の代表アーティストの中には、過去にユーロビジョンに出場した経験を持つ者もいました。オランダ代表のオージーンは、ジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテストに出場経験があり、スロベニア代表のオマル・ナベルは、過去にユーロビジョンで同国代表を務めました。また、サンマリノ代表のヴァレンティーナ・モネッタは、4度目の出場となりました。

大会の結果

準決勝を経て、決勝に進出した国々が熱いパフォーマンスを繰り広げました。視聴者投票と審査員評価の結果、ポルトガル代表のサルヴァドール・ソブラルが「Amar pelos dois」を歌い、優勝を果たしました。

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2017は、音楽を通じて多様性を祝福し、ヨーロッパの文化交流を促進する素晴らしいイベントとなりました。

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