ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜

『ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜』（Eurovision Song Contest: The Story of Fire Saga）は、2020年にNetflixで配信されたアメリカのコメディ映画です。デヴィッド・ドブキンが監督を務め、ウィル・フェレルとレイチェル・マクアダムスが主演を務めています。

あらすじ

物語は、アイスランドの小さな漁村を舞台に展開されます。主人公のラースは、幼い頃から歌手になることを夢見ていましたが、周囲からは理解されず、父親との関係もぎくしゃくしていました。そんな中、ラースが率いるバンド「ファイア・サーガ」が、ユーロビジョン・ソング・コンテストのアイスランド代表に選ばれるという、まさかの展開を迎えます。

夢を叶える最後のチャンスと捉えたラースは、長年の相棒であるシグリットと共に、ユーロビジョンの会場へと乗り込みます。しかし、そこでは様々な困難が待ち受けていました。ロシア代表のレムトヴにシグリットを奪われかけたり、大会出場を諦めて地元に帰ったりと、予想外の出来事が次々と起こります。

キャスト

ラース・エリックスソン: ウィル・フェレル（遠藤純一）
シグリット・エリックス: レイチェル・マクアダムス（佐古真弓）
エリック・エリックスソン: ピアース・ブロスナン（田中秀幸）
アレクサンダー・レムトヴ: ダン・スティーヴンス（檜山修之）
* カティアナ: デミ・ロヴァート

制作の背景

ウィル・フェレルが主演することが決定したのは2018年6月。その後、2019年3月にはデヴィッド・ドブキンが監督に起用され、5月にはレイチェル・マクアダムスの出演が決まりました。8月には、ピアース・ブロスナン、ダン・スティーヴンス、デミ・ロヴァートがキャストに加わり、制作が本格的にスタートしました。

制作陣は、アイスランドでの撮影中に火山活動が活発化し、撮影が中断されることを懸念していましたが、幸いにもそのような事態は起こらず、無事に撮影を終えることができました。

音楽とマーケティング

映画の公開に先駆け、2020年5月15日には、ウィル・フェレルとモリー・サンデーン（My Marianne名義）が歌う劇中歌「Volcano Man」が先行リリースされました。6月11日にはオフィシャルトレーラーが公開され、6月26日にはサウンドトラックが発売されました。

評価

本作に対する批評家の評価は賛否両論でした。映画批評サイトのRotten Tomatoesでは、批評家支持率は57%、平均点は10点満点で5.54点となっています。Metacriticでは、加重平均値は47/100となっています。

映画評論家の長谷川町蔵は、本作を「ウィル・フェレルの過去十年の主演作の中で最高の出来」と評価しています。

『ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜』は、音楽と笑い、そして感動が詰まった、心温まるコメディ映画です。ユーロビジョン・ソング・コンテストのファンはもちろん、そうでない人も楽しめる作品となっています。

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