ヨゾ・シムノヴィッチ

ヨゾ・シムノヴィッチ：クロアチアとボスニアを繋ぐ才能

ヨゾ・シムノヴィッチ（Jozo Šimunović, 1994年8月4日生まれ）は、クロアチアとボスニア・ヘルツェゴビナの血を引くサッカー選手です。主にDFとしてプレーし、そのキャリアは目覚ましい軌跡を辿っています。

クラブでの活躍

ディナモ・ザグレブ時代

シムノヴィッチは7歳の時に地元のクラブでサッカーを始め、12歳で名門ディナモ・ザグレブの門を叩きました。2013年3月にはトップチームデビューを果たし、同月中に初ゴールも記録。2015年のフルヴァツキ・ノゴメトニ・クプ（クロアチアカップ）決勝ではフル出場し、PK戦の末にタイトルを獲得しました。この頃から、彼の才能は開花し始めました。

セルティックFCへの移籍と苦難

2015年9月、シムノヴィッチはスコティッシュ・プレミアシップのセルティックFCへ移籍しました。しかし、移籍直後に膝を負傷し、復帰後もチームの不安定さも重なり、思うような活躍を見せられませんでした。2016年1月には移籍後初得点を記録するも、再び負傷で長期離脱を余儀なくされます。手術を決意した彼は、「骨折していてもプレー出来る」とセルティックへの愛情を語りました。トリノFCへの移籍話も浮上しましたが、最終的には破談となり、セルティックに残留。怪我からの復帰後は、センターバックとして安定したプレーを見せ、チームのクリーンシートに貢献しました。また、スコティッシュリーグカップ決勝ではアシストも記録し、タイトル獲得に貢献しました。デドリック・ボヤタとのコンビは、強固なディフェンスラインを築き上げました。2017年9月には、セルティックと4年間の契約を新たに締結し、更なる活躍が期待されました。

ゴリツァへの加入

2021年10月20日、シムノヴィッチはクロアチアのHNKゴリツァに加入し、新たな挑戦をスタートさせました。

代表としてのキャリア

シムノヴィッチは、クロアチアの各世代別代表でプレーし、U-17、U-19、U-21の各カテゴリーではキャプテンも務めました。2015年には、クロアチア代表としてUEFA EURO 2016予選のメンバーに選出されましたが、負傷のため出場は叶いませんでした。その後、クロアチア代表での出場機会が少ないことに不満を抱き、家族のルーツがあるボスニア・ヘルツェゴビナ代表を目指すことを表明しました。しかし、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表としての出場は実現していません。

ヨゾ・シムノヴィッチは、怪我に苦しみながらも、その才能と不屈の精神で数々の困難を乗り越えてきました。クロアチアとボスニア・ヘルツェゴビナ、二つの国のルーツを持つ彼は、これからもサッカー界で輝き続けることでしょう。

もう一度検索