ライオンボス

ライオンボス：千直の王者、その軌跡

2015年3月19日生まれのライオンボスは、日本の競走馬として2017年にデビューしました。東京競馬場でのダート1300mの新馬戦でデビューしたものの8着と結果を残せず、その後も未勝利戦で苦戦を強いられました。しかし、2018年2月、小倉競馬場のダート1000m戦で初勝利を挙げると、7月には函館競馬場のダート1000m戦でも逃げ切り勝ちを収めます。

その後、芝への挑戦や距離延長など、様々な試練を経験しました。16着という惨敗を経験するなど苦戦する場面もありましたが、2019年5月、新潟競馬場の芝1000m戦である邁進特別で逃げ切り勝ちを収めると、続く韋駄天ステークスでも勝利。そして、7月28日、初の重賞レースであるアイビスサマーダッシュに挑みます。

アイビスサマーダッシュでは、前日のレースで騎手が負傷するというアクシデントに見舞われましたが、急遽騎手が交代して出走。単勝1.9倍の1番人気に応え、見事逃げ切り勝ちで重賞初制覇を成し遂げました。この勝利により、ライオンボスは新潟競馬場の1000m直線コースを得意とし、「千直の鬼」「千直王者」という異名をとるようになりました。

しかし、その後は距離延長レースや、得意コース以外のレースでは苦戦を強いられます。得意の1000m戦でも敗北を経験し、2020年にはアイビスサマーダッシュで2着と連覇を逃しました。2021年には韋駄天ステークスで9着と、1000m直線コースで初めての連を外す結果に終わりました。

2022年には7歳となり、かつての輝きを失い、アイビスサマーダッシュ、ルミエールオータムダッシュでは共に10着と低迷。そして2023年9月2日、JRAの競走馬登録を抹消され、川崎競馬へ移籍しました。地方競馬でも結果を残すことができず、2024年10月8日付で地方競馬からも登録を抹消され、競走馬としての生涯を終えました。

ライオンボスの競走生活は、輝かしい勝利と苦悩が入り混じったものでした。しかし、その強さと闘志は多くのファンに感動と興奮を与え、多くの記憶に残るレースを残しました。「千直の鬼」「千直王者」として、日本の競馬史にその名を刻んだと言えるでしょう。 彼の活躍は、競馬ファンにとって長く語り継がれる伝説となることでしょう。

主な戦績

2019年 アイビスサマーダッシュ（GIII） 1着
2019年 韋駄天ステークス（OP） 1着
2020年 韋駄天ステークス（OP） 1着
2020年 アイビスサマーダッシュ（GIII） 2着
* 2021年 アイビスサマーダッシュ（GIII） 2着

血統

(血統表は省略)

備考

記載されている競走成績は、netkeiba.comおよびJBISサーチの情報に基づいています。

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