ライプツィヒ (軽巡洋艦・初代)

ライプツィヒ (SMS Leipzig)



ライプツィヒは、1905年に進水したドイツ帝国海軍の巡洋艦であり、ブレーメン級の小型巡洋艦の一隻です。この艦名は、ドイツの都市ライプツィヒに由来しています。

艦歴



ライプツィヒはヴェーザー造船所で建造され、1906年4月20日に正式に竣工しました。第一次世界大戦が勃発した際、ライプツィヒはメキシコの沖合に位置しており、その後、8月末にはガラパゴス諸島を目指して南下することとなります。

この航海中、ライプツィヒはイギリスの貨物船Elsinoreを撃沈しました。9月18日、ライプツィヒはガラパゴス諸島に到着し、ここでの活動を開始しました。ガラパゴスを離れた後、砂糖を積んでいたBankfieldsを沈めたり、ペルー沖へ進んだりしましたが、この地点では何の成果も得られませんでした。失敗を受けて、ライプツィヒはイースター島への航行を決定し、そこで暫く待機し、他のドイツ艦と合流しようとしました。

10月14日にイースター島に到着した際、ライプツィヒはドレスデンや装甲巡洋艦シャルンホルスト、グナイゼナウ、軽巡洋艦ニュルンベルクと合流しました。艦隊は10月18日にイースター島を出航し、10月26日にはファン・フェルナンデス諸島に到着しました。その後、10月28日にはチリ沖に向かい、単独行動をしていると思われていたイギリスの巡洋艦グラスゴーの情報を得て攻撃を決定しました。

11月1日、ライプツィヒはイギリス艦隊と遭遇し、有名なコロネル沖海戦が勃発しました。この戦闘でライプツィヒはグラスゴーとの交戦に突入しました。コロネル沖海戦では、ドイツ艦隊はイギリス艦隊を見事に撃破し、大西洋への道を切り開きました。その途中、ライプツィヒはイギリスの帆船Drummuirを捕らえることにも成功しました。

しかし、運命は彼らにやさしくはありませんでした。12月8日、フォークランド沖海戦でライプツィヒは再びイギリスの巡洋艦「グラスゴー」や「コーンウォール」と交戦し、最終的には沈没するに至ります。救助された乗員はわずか18名という悲劇的な結果を残しました。本艦が経験した戦歴は、第一次世界大戦におけるドイツ海軍の激動の一端を示しています。

参考文献


  • - Keith Yates, Graf Spee's Raiders Challenge to the Royal Navy, 1914-1915, Naval Institute Press, 1995, ISBN 1-55750-977-8

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