ライヴ・アット・武道館1980

ライヴ・アット・武道館1980 (LIVE AT BUDOKAN 1980)

『ライヴ・アット・武道館1980』は、イエロー・マジック・オーケストラ（YMO）が1980年12月27日に日本武道館で行ったライブを収めたアルバムです。この作品は同日に収録された音源を基にしており、特に「テクノポリス」を除くほとんどの楽曲は、同じ日のビデオ映像からの音源が利用されています。また、この音源は1980年12月31日にフジテレビで放送された「Y.M.O '80ワールド・ツアー・イン・武道館」からのもので、テレビ放送時のインタビュー部分は編集されています。

YMOは坂本龍一、高橋幸宏、細野晴臣の3人組で、ライブではサポートメンバーとして大村憲司、松武秀樹、矢野顕子が参加しています。大村憲司はギターとバックボーカルを担当し、松武秀樹はプログラマーとして鍵盤を操ります。矢野顕子もキーボードとバックボーカルを担当し、自身の楽曲「KANG TONG BOY」ではメインボーカルを務めています。

収録曲

このアルバムには次の楽曲が収められています：
1. RIOT IN LAGOS - 坂本龍一のアルバム『B-2ユニット』に収録されているオリジナル楽曲。
2. THE END OF ASIA - テレビ放送時にインタビューがかぶった部分がカットされ、フェードイン形式で収録。
3. BEHIND THE MASK
4. NICE AGE
5. RYDEEN
6. MAPS - 大村憲司のアルバム『春がいっぱい』からの楽曲。
7. LA FEMME CHINOISE
8. CITIZENS OF SCIENCE
9. SOLID STATE SURVIVOR
10. RADIO JUNK
11. KANG TONG BOY - 矢野顕子のアルバム『ごはんができたよ』収録の曲。
12. FIRECRACKER

なお、ビデオ版ではこの後に「タイトゥン・アップ」という曲が続くのですが、CD版にはこの楽曲が含まれていません。その後のアンコール曲には、COSMIC SURFIN’、1000 KNIVES などが続きますが、これもテレビ放送バージョンには含まれていた冒頭部分が割愛されています。

特に、TECHNOPOLISに関しては、1980年11月7日にアメリカ・ハリウッドで行われた公演のライブ音源が収録されている点が際立っています。このトラックはモノラル形式で収録されており、同名のビデオでは削除されています。

このアルバムは、YMOの精力的な活動を示す重要な記録であり、当時の音楽シーンにおける彼らの影響力を現在に伝える貴重な作品となっています。ファンのみならず、新たに彼らの音楽に触れようとするリスナーにとっても楽しめる一枚です。

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