ライヴ・エナジー

ライヴ・エナジー

『ライヴ・エナジー』（原題：Captured）は、アメリカのロック・バンド、ジャーニーが1980年に録音し、1981年にリリースした初のライブアルバムです。オリジナルは2枚組ですが、CDでは1枚にまとめられています。

アルバムの背景

このアルバムは、アルバム『ディパーチャー』（1980年）のプロモーションツアーの一環として収録されました。このツアーは、1980年3月26日のサンフランシスコでの公演から始まり、同年10月の日本公演まで、なんと89公演にも及びました。各曲の録音日や会場についてはクレジットに記載されていませんが、デトロイト、モントリオール、東京での音源が使用されたとされています。また、アメリカの一部公演では、ベイビーズがオープニングアクトを務めています。

ツアー終了後、ジャーニーは日本に滞在し、次のアルバム『夢、夢のあと』のレコーディングを行いました。収録されている「ブルー・スカイ・パーティ」はスタジオ録音の新曲で、カリフォルニアのファンタジー・スタジオで録音されました。この曲では、当時バンドを離れていたグレッグ・ローリーの代わりに、プロデューサーのジェフ・ワークマンがキーボードを担当しています。

さらに、「ディキシー・ハイウェイ」は本作で初めて披露された曲で、フロリダ州からミシガン州に続く道路をテーマにしています。収録されている曲のほとんどは、スティーヴ・ペリーが加入した後のアルバムからのもので、『インフィニティ』（1978年）、『エヴォリューション』（1979年）、『ディパーチャー』から選ばれています。ただし、ツアーではデビューアルバム『宇宙への旅立ち』（1975年）からの楽曲も演奏されました。

反響と評価

『ライヴ・エナジー』は、アメリカのBillboard 200で9位に到達し、前作『ディパーチャー』に続いて全米トップ10入りを果たしました。また、シングル「ブルー・スカイ・パーティ」はBillboard Hot 100で34位、メインストリーム・ロック・チャートでは2位にランクインしました。日本盤LPは1981年3月21日にリリースされ、オリコンLPチャートで最高75位を記録しました。

音楽評論家のスティーブ・クルーツは、オールミュージックにおいてこのアルバムに5点満点中3点をつけ、バンドのヒット曲が増えていく前の段階であることを指摘しています。また、後にジャーニーの正式ドラマーとなるディーン・カストロノヴォは、本作に収録されているスティーヴ・スミスのドラム・ソロを聴いて、音楽の人生が一変するほどの衝撃を受けたとのことです。

収録曲情報

収録曲には、スティーヴ・ペリーとニール・ショーンの共作曲が含まれています。特に目を引くのは「マジェスティック（オープニング）」、「消えたあの娘」、「バイバイ、スージー」、「ライツ」、「僕のそばに…」などです。これには、バンドの代表曲の数々が組み込まれており、ファンにとってはたまらない内容になっています。

参加ミュージシャン

• - スティーヴ・ペリー: ボーカル
• - ニール・ショーン: ギター、ボーカル、バッキング・ボーカル
• - グレッグ・ローリー: キーボード、ボーカル、バッキング・ボーカル
• - ロス・ヴァロリー: ベース、バッキング・ボーカル
• - スティーヴ・スミス: ドラムス、パーカッション

また、アディショナル・ミュージシャンとしてジェフ・ワークマンが参加し、「ブルー・スカイ・パーティ」のパートでキーボードを演奏しています。アルバム全体を通じて、ジャーニーのパフォーマンスがどのように進化していったのかを感じられる作品となっています。

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