ラウリ・マルカネン

ラウリ・マルカネン：北欧が生んだNBAのスター

ラウリ・エリアス・マルカネン（Lauri Elias Markkanen, 1997年5月22日 - ）は、フィンランドのウーシマー県ヴァンター出身のプロバスケットボール選手。現在はNBAのユタ・ジャズに所属し、パワーフォワードとして活躍しています。

生い立ちとキャリアの始まり

マルカネンは、プロバスケットボール選手だった父ペッカ・マルカネンと、母リーッカ・マルッカネン（旧姓：エッロネン）の間に生まれました。幼い頃からバスケットボールに親しみ、地元のHoNsUでプレーした後、2014年から2016年まではヘルシンキ・バスケットボールアカデミーの男子チーム（HBA-Märsky）で才能を磨きました。

NCAAでの活躍

NBA選手を目指し渡米したマルカネンは、2015年10月17日にNCAAディヴィジョン1のアリゾナ大学「ワイルド・キャッツ」への加入を表明。ESPN.comは当時、マルカネンをアメリカ国内のTOP25に入る選手と評価し、大学での1年間の在籍でNBAドラフト候補になる可能性を指摘していました。背番号には、かつてマイク・ビビーが付けていた10番を選びました。

アリゾナ大学でのマルカネンは、その優れたシューティング能力で注目を集めました。SB Nationは彼を「今まで見てきたカレッジバスケットボールの中で、最も優れたシューティング7フッターだ」と絶賛。pac-12カンファレンスの週間最優秀選手やオスカー・ロバートソン週間最優秀選手にも選出され、数々の賞の候補に名前が挙がりました。ライバル校のアリゾナ州立大学戦では、18本のシュート中12本を成功させ、キャリアハイの30得点を記録。シーズンを通してその実力を証明し、オールアメリカン3rdチーム、Pac-12カンファレンスのオール1stチーム、Pac-12カンファレンス内の大学1年生の1stチームにも選出されました。

1年間の大学生活を終えたマルカネンは、2017年のNBAドラフトにアーリーエントリーしました。

NBAでの挑戦

シカゴ・ブルズ時代

2017年のNBAドラフトで、マルカネンはミネソタ・ティンバーウルブズから全体7位で指名されました。しかし、ドラフト当日にジミー・バトラーらが絡む大型トレードが成立し、シカゴ・ブルズへ移籍。ルーキーシーズンとなった2017-18シーズン開幕戦で先発出場を果たし、17得点8リバウンドを記録しました。2018年1月10日のニューヨーク・ニックス戦では、キャリアハイとなる33得点をマーク。同月28日には、フィンランド出身選手のNBA最多得点記録を更新しました。

クリーブランド・キャバリアーズ時代

2021年8月28日、マルカネンはサイン・アンド・トレードでクリーブランド・キャバリアーズへ移籍し、4年総額6700万ドルの契約を結びました。

ユタ・ジャズ時代

2022年9月3日、ドノバン・ミッチェルとのトレードで、コリン・セクストン、オチャイ・アバジ、そして複数のドラフト指名権と共にユタ・ジャズへ移籍。ジャズではエースとして才能を開花させ、2023年のNBAオールスターゲームではスターターに選出されました。

フィンランド代表としての誇り

マルカネンは、フィンランド代表としても活躍しています。2015年のU-18FIBAヨーロッパ選手権では平均18.2点を記録。2016年のU-20FIBAヨーロッパ選手権では、決勝トーナメントで平均24.9点を挙げ、得点王とオール・トーナメント・チームに選ばれました。

家族とパーソナル

マルカネンには2人の兄がおり、そのうち1人はプロサッカー選手のエーロ・マルカネンです。両親も共にバスケットボール選手としてフィンランド代表に選出されており、親子2代で国際大会に出場しています。2018年2月2日には、第一子が誕生しました。

ラウリ・マルカネンは、フィンランドが生んだバスケットボール界の希望の星として、今後ますますの活躍が期待されています。

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