ラウ・カーリョン

ラウ・カーリョン（劉家良、Lau Ka-Leung、1934年7月28日 - 2013年6月25日）は、香港出身の俳優、映画監督であり、武術指導家としてもその名を馳せました。広東省広州市に生まれ、幼少の頃から武術に親しみました。

実弟は同じく俳優、監督、武術指導家として知られるラウ・カーウィン（劉家栄）、義弟にはリュー・チャーフィー（劉家輝）がおり、彼らとの共作や共演も数多くあります。父親の劉湛も武術家であり、彼自身も洪家拳の達人として、初期のカンフー映画においてアクションスターとして活躍しました。

1970年代以降は監督としても才能を発揮し、『少林寺三十六房』や『阿羅漢』など、数々の傑作を世に送り出しました。その作品は、単なるアクション映画にとどまらず、武術の精神や哲学を深く掘り下げたものとして評価されています。また、武術指導者としても、ユエン・ウーピンと並び香港映画界の重鎮として、多くの作品に貢献しました。

晩年は癌との闘病生活を送りましたが、その間も精力的に活動を続けました。1994年にはリンパ節腫瘍と診断され、闘病を続けながらも映画製作に携わりましたが、2005年公開の『セブンソード』への出演とアクション監督を最後に、映画界から姿を消しました。

2011年には骨髄再生不良と診断され、2013年6月には肺炎を併発し、78歳で生涯を閉じました。その死は多くの映画ファンや関係者から惜しまれました。

主な監督作品として、『マジッククンフー 神打拳』、『ワンス・アポン・ア・タイム 英雄少林拳』、『少林虎鶴拳』、『少林寺三十六房』、『激突!蟷螂拳』、『少林寺VS忍者』、『霊幻少林拳』、『少林皇帝拳』、『マッドクンフー 猿拳』、『続・少林寺三十六房』、『ワンス・アポン・ア・タイム 英雄少林拳 武館激闘』、『レディークンフー 激闘拳』、『秘技・十八武芸拳法』、『Cat Vs. Rat』、『The Lady Is The Boss』、『少林寺秘棍房』、『新・少林寺三十六房』、『阿羅漢』、『タイガー・オン・ザ・ビート』、『悪漢探偵V 最後のミッション』、『タイガー・オン・ザ・ビート2』、『酔拳2』、『酔拳3』、『超酔拳』などが挙げられます。

ラウ・カーリョンは、香港映画界におけるカンフー映画の発展に大きく貢献した人物であり、その作品は今もなお、多くの人々に愛され続けています。彼の独特なアクション演出と武術への深い造詣は、後の映画監督やアクションスターに多大な影響を与え、香港映画の歴史にその名を深く刻みました。


関連項目: リュー・チャーフィー（義弟）

外部リンク:
Lau Kar-leung's website
リュー・チャーリァン - allcinema
ラウ・カーリョン - KINENOTE
Chia-Liang Liu - IMDb

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