ラガーディア空港

ラガーディア空港について

ラガーディア空港（LaGuardia Airport）は、アメリカ合衆国・ニューヨーク州・ニューヨーク市のクイーンズ区に位置する空港です。ニューヨークの主要な空港としては、ジョン・F・ケネディ国際空港（JFK）やニューアーク・リバティー国際空港とともに、ニューヨーク都市圏内で重要な役割を果たしています。この空港は、ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社によって管理・運営されており、利用者にとってアクセスの良い位置にあります。

空港の概要

ラガーディア空港は、マンハッタンの北東に位置し、280ヘクタールの敷地面積を有しています。主にアメリカ国内のフライトとカナダの主要都市との国際線が中心であり、税関や検疫の施設は備わっていません。騒音問題や環境への配慮から、飛行距離が約2,400km以上の路線は原則として発着が行われないため、国際線の運航は限られています。実際に運航されているのはカナダ行きやバハマのナッソーなどの近距離の国際便に限られています。初期には、遅延が多く報告されていましたが、現在ではスケジュールの見直しにより改善されています。

歴史

ラガーディア空港の歴史は1929年に始まります。当初は水上機専用の飛行場で「ノースビーチ飛行場」と呼ばれました。1934年にニューヨーク市長に就任したフィオレロ・ラガーディアは、空港の整備を公約に掲げ、海域の埋立てを行い陸上機用の空港を建設しました。そして1939年に市営空港として開港し、その後、1953年に現在の「ラガーディア空港」という名称に変更されました。開港当初、空港は賑わいを見せ、特にアメリカ大陸横断路線などが人気を集めました。

ターミナル

ラガーディア空港には4つのターミナルがあります。ターミナルA（マリンターミナル）は歴史的な建物で、開港当時から使用されており、国家歴史登録財に指定されています。ターミナルB、C、Dは大規模な改修が行われ、現代的な空間として再設計されています。これらのターミナルは、利用者が快適に利用できるように、設計やサービスの向上に努めています。

主な航空会社

ラガーディア空港では、デルタ航空やアメリカン航空、ユナイテッド航空など、主要な航空会社が運航しています。これに加えて、スタートアップ航空会社やカナダのエア・カナダも運航しています。

公共交通機関

空港内にはターミナル間を結ぶ無料のシャトルバスが運行されており、24時間利用可能です。また、M60番やQ70番のバスを利用することで、地下鉄など他の交通機関との接続が可能です。特にQ70は、空港からマンハッタン方面への便利なアクセスを提供しています。

安全と事故

過去にはいくつかの事故が発生しており、特に2009年のUSエアウェイズ1549便の不時着水は記憶に新しい事件です。また、2015年には大雪による事故も記録されています。これらの出来事は、空港の運営や安全管理の重要性を再認識させるものでした。

未来の展望

ラガーディア空港では、エアトレイン・ラガーディア構想などの新しい交通システムが発表され、将来的な利便性の向上が期待されています。

以上がラガーディア空港の概要です。ニューヨーク市を訪れる際には、ぜひ利用してみてください。

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