ラジオ・オーストラリア

ラジオ・オーストラリア（Radio Australia）は、オーストラリアの公共放送局であるオーストラリア放送協会（ABC）が運営する国際放送サービスです。その役割は、アジア・オセアニア地域に向けて、多様な情報と文化を発信することにあります。

放送形態と対象地域

ラジオ・オーストラリアは、FM放送とインターネット配信を中心に番組を提供しています。対象地域はアジア・オセアニア地域で、多文化社会のニーズに応えるため、英語のほか、北京語、ベトナム語、インドネシア語、クメール語、フランス語、ビルマ語、トクピシンなど、多岐にわたる言語でニュースや情報番組を配信しています。

かつては短波放送も行っていましたが、2017年1月31日に短波放送は終了し、現在はインターネット配信に一本化されています。

歴史

ラジオ・オーストラリアの歴史は古く、1939年12月20日に当時のロバート・メンジーズ首相によって開局されました。国際放送としての役割を担い、長年にわたり、オーストラリアの視点から世界に向けて情報を提供してきました。

日本語放送は、1960年6月19日に再開されました。短波放送時代には、安定した受信状況からBCL（短波放送リスニング）の入門局として人気を集め、ラジオ韓国と並び称されるほどの存在でした。しかし、1990年12月31日に日本語放送は廃止されました。

2017年1月31日には、短波ラジオ放送が廃止され、インターネット配信に完全移行しました。時代の変化に対応し、デジタル技術を活用して、より多くの人々に情報を届けられるよう努めています。

日本語放送について

かつて行われていた日本語放送は、短波放送の入門として親しまれました。1980年代には、1日2回、それぞれ異なる番組が放送され、日本のリスナーにオーストラリアの文化やニュースを届けていました。晩年は、19:00開始の番組が2回再放送される形式でした。

関連事項

ABC Australia：オーストラリア放送協会の国際メディア。
国際放送：様々な国や地域に向けて行われる放送。
アンデスの声（HCJB）：エクアドルのキリスト教宣教団体による国際短波放送。2006年6月3日よりオーストラリアから日本向けの短波放送を再開しました。

外部リンク

Radio Australia Website （英語）
中国語
ビルマ語
インドネシア語
ベトナム語
クメール語
フランス語

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