ラジオ2丁目劇場

ラジオ2丁目劇場の概要

ラジオ2丁目劇場は、1987年の10月から1990年の3月までラジオ大阪で放送されていた番組で、放送時間は月曜日から土曜日の毎晩21時30分から22時までの帯番組として人気を博しました。この番組は、特に吉本興業に所属する若手の芸人たちにとって、活躍の場となり、漫才やコントからフリートークまで多彩なエンターテインメントを展開しました。

番組誕生の背景

1987年9月まで放送されていた『2丁目ダウンタウン』が枠変更となり、日曜日の放送に移ることに伴い、新たに『ラジオ2丁目劇場』が吉本興業の枠で始まりました。タイトルは、当時の大阪での吉本興業の中心地であった心斎橋筋2丁目劇場と、ラジオ大阪の本社が所在する「梅田2丁目」に由来しています。このことからも、地域の文化や芸人たちの活動を反映した番組であることが伝わります。

番組の構成と内容

番組は、基本的に各曜日に分かれたフリートークと曜日ごとの特別コーナーで構成されていました。初期の頃には『2丁目ラジオドラマ』というラジオドラマも放送されており、リスナーに新たな楽しみを提供していました。このラジオドラマは、物語性を持ち、聴く人を引き込む魅力のあるコーナーとして人気を集めました。

特に1989年には、『ネタバコをあけろ ダイヤル“D”をまわせ』というコーナーが登場し、こちらもNTTの提供で毎日21時50分頃に放送され、リスナーを楽しませました。これらのコーナーは、当時の文化や流行を反映しており、聴取率も高く、多彩な企画が展開されました。

番組のパーソナリティ

ラジオ2丁目劇場では、毎週のパーソナリティが若手芸人を中心に構成されており、視聴者を楽しませるために様々なメンバーが活躍しました。1987年から1990年の間、毎月異なる芸人たちが出演し、個性的なパフォーマンスを披露しました。

例えば、1987年の放送開始当初は、岡けん太や山下智佳子、今田耕司や東野幸治といった、後に名を馳せる若手芸人たちが中心でした。放送の進行に従って、パーソナリティも交替し、新たなメンバーが参加することで番組に新しい風を吹き込みました。

1989年の春からは、前田五郎や坂田利夫、中田カウス・ボタンなどのベテラン芸人が加わり、ラジオ2丁目劇場はその後新しい番組『よしもとDAウー!』へとリニューアルされていきます。

終わりに

ラジオ2丁目劇場は、吉本興業の若手芸人たちが多くのリスナーに愛されるきっかけとなった番組で、多様な企画やフリートークを通じて、聴衆とともに盛り上がりを見せていました。お茶の間に笑いを届けたこの番組は、その後も日本のラジオ文化に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

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