ラトビア農民連合

ラトビア農民連合（Latvijas Zemnieku savienība）は、ラトビアの農民の利益を代表する政党です。バルト三国のひとつ、ラトビア共和国において、農業者の声を代弁する重要な役割を担っています。現在の党首はAugusts Brigmanis氏が務めています。

歴史

ラトビア農民連合は、第一次世界大戦前の1917年に結成された同名の政党をルーツとしています。1990年に再結成され、1991年2月には政党として正式に登録されました。戦前のラトビア大統領であり、農民党の党首でもあったカールリス・ウルマニス（Kārlis Ulmanis）の血縁者であるグンティス・ウルマニス（Guntis Ulmanis）が党首に選ばれ、戦前の党員も参加しました。

独立後初の国政選挙となった1993年のサエイマ選挙では、10％台の得票率で100議席中12議席を獲得し、第4党となりました。選挙後、「ラトビアの道」と共に政権与党の一翼を担いました。党首のウルマニスは、独立回復後の初代大統領に選出され、2期8年を務めました。大統領選出後は名誉党員となっています。

1995年のサエイマ選挙では、ラトビアキリスト教民主連合やラトガレ民主党と共同で選挙に臨みましたが、議席数は8にとどまりました。その後、党勢は低迷し、1998年のサエイマ選挙では得票率5％を下回り、議席を失いました。

2002年のサエイマ選挙では、「ラトビア緑の党」（LZP）と選挙連合「緑と農民の連合」（ZZS）を結成し、9％台の得票で12議席を獲得しました。この選挙以降、中道政党として、農民以外の利益も代表する立場を明確にするようになりました。

2006年のサエイマ選挙では、ZZSは17％弱の得票で18議席を獲得し、第2党に躍進しました。2010年のサエイマ選挙では、得票率は20％弱となり、22議席を獲得しましたが、第3党となりました。この間、一貫して政権与党の一翼を担い続けました。

2011年9月のサエイマ選挙では、ZZSは12％台の得票で13議席にとどまり、議席を大きく減らす結果となりました。

近年の動向

ラトビア農民連合は、近年もラトビアの政治において重要な役割を果たしています。農業政策や地方の発展など、農民の生活に密着した政策課題に取り組み、支持基盤を固めています。また、他の政党との連携を通じて、政権運営にも関与しています。

ラトビア農民連合は、ラトビアの農村地域における影響力が大きい政党であり、今後の政治動向にも注目が集まっています。

参考文献

ポスト社会主義諸国の政党・選挙データベース作成研究会 編 『ポスト社会主義諸国 政党・選挙ハンドブックⅡ』
中東欧・旧ソ連諸国の選挙データ.スラブ研究センター

外部リンク

* Latvijas Zemnieku savienība（ラトビア農民連合） 公式サイト

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