ラファエラ・レジ

ラファエラ・レジは、1965年11月27日イタリアのファエンツァで生まれました。16歳でオレンジボウル選手権16歳以下の部で優勝し、早くからその才能を発揮しました。

1982年にプロ転向し、フェデレーションカップのイタリア代表に選出。1984年のロサンゼルス五輪（公開競技）では準決勝でシュテフィ・グラフに敗れました。

1985年、地元イタリアのタラント大会でツアー初優勝。全仏オープンではマルチナ・ナブラチロワとの4回戦に進出しました。

レジのキャリアにおける最大のハイライトは、1986年の全米オープンです。シングルスでは4回戦でグラフに敗れたものの、セルヒオ・カサルとの混合ダブルスで、ピーター・フレミング／マルチナ・ナブラチロワ組を破り、見事優勝。これはイタリア人女子テニス選手として初のグランドスラムタイトル獲得という快挙でした。

1986年はウィンブルドンでもガブリエラ・サバティーニとの4回戦に進出し、女子ツアー大会シングルスで年間2勝を挙げるなど、好調なシーズンでした。

1987年の全仏オープンでは、4大大会シングルス自己最高のベスト8に進出。4回戦でヘレナ・スコバを破りましたが、準々決勝でクリス・エバートに敗れました。ウィンブルドンでも2年連続の4回戦に進出しましたが、スコバに敗れ、2大会連続のベスト8入りはなりませんでした。

1988年のソウル五輪では、プロテニス選手の出場が認められ、レジもイタリア代表として出場。準々決勝まで勝ち進みました。

1989年と1990年には全豪オープンで2年連続の4回戦に進出。1990年5月にはタラント大会で5年ぶり2度目の優勝を飾りましたが、これが彼女にとって最後のツアー優勝となりました。

1992年がレジの現役最後のシーズンとなりました。最後の年までフェデレーションカップのイタリア代表を務め、通算18勝15敗（シングルス14勝6敗、ダブルス4勝9敗）の成績を残しました。バルセロナ五輪の女子シングルス2回戦でマニュエラ・マレーバ・フラニエールに敗れた試合を最後に、現役を引退しました。

ラファエラ・レジは、イタリアテニス界に大きな足跡を残した名選手として、記憶されることでしょう。

プレースタイル

ラファエラ・レジは右利きで、両手打ちのバックハンド・ストロークを武器にしていました。身長170cm、体重58kg。

主な戦績

全米オープン 混合ダブルス 優勝（1986年）
全仏オープン シングルス ベスト8（1987年）
WTAツアー シングルス 5勝
WTAツアー ダブルス 4勝

参考文献

ITF World of Tennis 1989

外部リンク

WTAツアーのプロフィール（英語）
ビリー・ジーン・キング・カップのプロフィール（英語）
国際テニス連盟のプロフィール
* Olympedia（英語）

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