ラファエル・オロノ

ラファエル・オロノ

概要

ラファエル・オロノ（Rafael Orono）は、1958年8月30日にベネズエラのスクレ州で生まれた元プロボクサーです。身長173cmの彼は、スーパーフライ級のカテゴリーで活躍し、世界ボクシング評議会（WBC）の世界王座を二度獲得した輝かしいキャリアを持ちます。

プロキャリア

オロノがプロボクシングの世界に足を踏み入れたのは、1979年2月18日のことです。母国ベネズエラでデビュー戦を飾った彼は、その素質をすぐに開花させました。プロ7戦目となる同年9月15日には、早くもベネズエラ国内のバンタム級タイトルを獲得し、国内トップ選手としての地位を確立します。

彼のキャリアにおける最大のハイライトは、新設されたWBC世界スーパーフライ級王座の初代王座決定戦に挑んだことです。1980年2月2日、記念すべき初代王座を巡って、韓国の李承勲と拳を交えました。激しい戦いの末、オロノは15ラウンドを戦い抜き、判定勝利を収めて歴史的な初代WBC世界スーパーフライ級チャンピオンに輝きました。この王座を3度防衛した後、1981年1月25日、4度目の防衛戦で金喆鎬と対戦し、9回KO負けを喫して王座を失います。この試合は、彼にとってプロキャリア初の黒星でもありました。

しかし、オロノの挑戦は終わりませんでした。失った世界タイトルへの強い思いを胸に、彼は再び世界の舞台を目指します。そして1982年11月28日、因縁の相手である金喆鎬が保持するWBC世界スーパーフライ級王座に再挑戦する機会を得ます。この再戦で、オロノは前回の雪辱を果たし、6回TKO勝利を収めて見事王座を奪還しました。彼は第3代WBC世界スーパーフライ級王者として再び世界の頂点に返り咲いたのです。

第3代王者として、オロノは再び3度の防衛に成功しましたが、1983年11月27日に行われた4度目の防衛戦でタイのパヤオ・プーンタラットと対戦し、12回判定負けを喫して再び王座から陥落しました。

その後も世界王座への意欲を持ち続け、1985年7月17日には、当時圧倒的な強さを誇っていたWBA世界スーパーフライ級王者カオサイ・ギャラクシーに挑戦しました。しかし、この試合は5回TKO負けとなり、異なる団体での世界王座獲得は叶いませんでした。

オロノは、1988年8月13日の試合を最後に現役を引退し、約9年間のプロキャリアに幕を下ろしました。

獲得した主なタイトル

初代WBC世界スーパーフライ級王座（防衛3度）
第3代WBC世界スーパーフライ級王座（防衛3度）

関連情報

男子ボクサー一覧
世界ボクシング評議会(WBC)世界王者一覧

外部リンク

* ラファエル・オロノの戦績 - BoxRec（英語）

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