ラファエル・パルメイロ

ラファエル・パルメイロ・コラレス

ラファエル・パルメイロ・コラレス（Rafael Palmeiro Corrales）は、1964年9月24日にキューバ・ハバナで生まれた元プロ野球選手で、一塁手として知られています。彼は左投げ左打ちの選手で、メジャーリーグベースボール（MLB）史上4人目となる「通算3000安打・500本塁打」を記録した偉大な打者です。彼の息子、パトリックもプロ野球選手としての道を選んでいます。

経歴

プロ入り前

パルメイロはキューバ革命の影響でアメリカに移住し、ミシシッピ州立大学で野球をプレーしていました。この大学での活躍が彼をメジャーリーグへと導くことになります。

プロ入りとカブス時代

1985年のMLBドラフトでシカゴ・カブスに1巡目で指名され、1986年9月8日にメジャーデビューを果たしました。1988年には152試合に出場し、打率.307を記録。その年にオールスターにも選出されます。

レンジャーズ時代

翌年、パルメイロはレンジャーズにトレードされ、外野手から一塁手に転向しました。1993年には打率.295、37本塁打、105打点という素晴らしい成績を収めました。この年のシーズン終了後にはフリーエージェントとなります。

オリオールズ時代

1993年12月、ボルチモア・オリオールズに移籍。その後のキャリアでは、ノスタルジーを感じさせる選手としてファンに愛されました。

レンジャーズ復帰

1998年に古巣レンジャーズに戻り、1999年には一塁手としてゴールドグラブ賞を受賞しますが、その出場試合は指名打者としてが大半でした。これは多くの議論を呼びました。

2003年には通算500本塁打を達成し、1995年以降9年連続で35本塁打と100打点を達成しました。これは大変な記録であり、彼の実力を証明するものです。

オリオールズ復帰

2004年、再びオリオールズに移籍しましたが、年齢と共にバッティングに衰えが見え始め、2005年2月にはホセ・カンセコによって筋肉増強剤の使用を暴露されます。この件でアメリカ議会に証言を求められ、ステロイド使用を否定します。その後、日本を含む多くの国でこの証言が話題となります。

7月15日、彼は3000本安打を達成し、名球会の一員となりますが、その直後にステロイドの陽性反応が報告されたため、MLBから10日間の出場停止処分を受ける事態に陥りました。

引退後

パルメイロは引退後、アメリカ野球殿堂入りを目指しましたが、ステロイド使用疑惑の影響で投票が伸びず、殿堂入りが叶いませんでした。2015年には独立リーグのシュガーランド・スキーターズと契約し、同チームには息子も在籍していました。

その後、2018年にはアメリカン・アソシエーションでプレーし、今でも野球愛を持ち続けています。パルメイロは、名選手でありながら複雑なキャリアを歩んだ選手として、今後も語り継がれる存在であり続けるでしょう。

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