ラブクエスト

ラブクエスト

『ラブクエスト』は、1995年3月17日に徳間書店インターメディアから発売されたスーパーファミコン用RPGです。元々はファミコン用ソフトとして開発されていましたが、ハードの移行期であったため発売が見送られ、スーパーファミコンに移植されました。漫画家の弓月光がキャラクター原画を、イワタカヅトがゲームシナリオを担当しています。

概要

本作は、現代日本を舞台にした一風変わったRPGです。従来のRPGの枠組みを踏襲しつつも、戦闘を「主人公が女の子を口説いて満足させる」というユニークなシステムに置き換えています。ゲーム内には、ギャグ、パロディ、自虐ネタ、下ネタがふんだんに盛り込まれており、シュールな世界観と破天荒なシナリオ展開が大きな特徴です。発売当時は「パロディRPG」というキャッチフレーズで宣伝されました。

発売当初は売り上げが低調でしたが、1998年以降に『超クソゲー』などの書籍で「ゲーム史上に残る怪作」として紹介され、注目を集めるようになりました。

システム

戦闘は「♥アタック」と呼ばれ、敵である女の子たちを「口説く」ことで進行します。攻撃によって女の子は♥で満たされていき、最終的に満足させることで戦闘に勝利し、経験値とお金を得ることができます。

敵（女のコたち）

外見、年齢、職業も様々な女の子が登場します。繰り出す技も「爪を噛む」「海が見たいと言う」「化粧をなおす」など個性豊かです。
武器（口（くち））

店では販売されておらず、ストーリーを進める中で他人から貰うことになります。
防具（服と靴）

ブティックで購入できます。
魔法（技）

魔法は4つのグループに分かれています。
赤のグループ：「ほほえみ」「はにかむ」など、非接触的な攻撃
黄のグループ：「さわさわ」「きすきす」など、接触的な攻撃
青のグループ：「あやまろ」「どげざざ」など、卑屈な態度で敵の攻撃力（口数）を下げる
緑のグループ：「おだてる」「よいしょ」など、敵を褒めて防御力（警戒心）を下げる
仲間

仲間になった女の子には、戦闘中に「お願い」コマンドを入力することで、「回復」または「守る」をさせることができます（直接戦闘には参加しません）。また、戦闘時以外に「見る」コマンドを入力すると、全身のグラフィックを鑑賞できます。「お願い」や「見る」が使用できない仲間も存在します。

あらすじ

物語の舞台は現代の東京。軟弱なマザコンであるサラリーマンの主人公が、結婚式当日に姿を消した婚約者「ゆか」を探す旅に出ます。ゆかは一体なぜ姿を消したのでしょうか？

登場人物

主人公

名前はプレイヤーが自由に設定できます。下北沢の社宅に住む24歳のサラリーマンです。
ゆか

主人公の婚約者。結婚式場の教会から姿を消します。
はるか

新宿のデパートガール（25歳）。仲間になります。
れいこ

フリーター。渋谷で仲間になります（18歳）。
ありさ

人気アイドルタレント。原宿にタレントショップを構えています。
ゆみ

ゆかの妹。大学生です。
さつき

テレビ朝田のアナウンサー。仲間になります。
えつこ

ナンパ師。仲間になります。
あゆみ

天才女子高生。浅草に住んでいます。仲間になります。
キャシー

豪華客船で出会う女性です。

※仲間になる女の子は、縦に約2画面分の全身グラフィックが用意されています。

スタッフ

原作：山森尚
シナリオ：イワタカヅト
キャラクターデザイン：弓月光、まがたたかゆき
音楽：みゃ～んすずき、もりかわこうじ

外部リンク

ラブクエスト・爆弾発言集
ラブクエスト・攻略
ラブクエスト・レビュー(1)

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