ラマト・ダヴィド空軍基地

ラマト・ダヴィド空軍基地

ラマト・ダヴィド空軍基地（Ramat David Airbase）は、イスラエル航空宇宙軍の中心的な航空基地の一つであり、テルノフ空軍基地やネバティム空軍基地と並んで重要な地位を持っています。この基地は、イスラエル空軍第1航空団が拠点を置く場所でもあります。また、日本語表記としては「ラマト・ダビッド」や「ラマト・デビッド」など、さまざまなバリエーションがあります。基地はイスラエルの北部、ハイファ市の南東に位置するエズレル平野のメギドにあります。ICAOコードはLLRDです。

基地の歴史

ラマト・ダヴィド空軍基地は、1942年にイギリス委任統治領パレスチナにおいて、イギリス空軍の基地として設立されました。その後、1948年の第一次中東戦争中にイスラエル空軍の運用に移行しました。1956年には、イスラエル軍とフランス軍、イギリス軍が協力して、スエズ運河を国有化したエジプトに対する攻撃を行うため、ラマト・ダヴィド基地を利用しました。特に、フランス空軍のミステール戦闘機がこの基地から作戦を展開しました。

1973年の第四次中東戦争では、シリア軍がこの基地をターゲットとしてソ連製のフロッグミサイルを発射しました。特に注目すべきは、1981年に行われたイラクの原子炉への攻撃、バビロン作戦です。この作戦では、基地に配備されている第110飛行隊と第117飛行隊のF-16A戦闘機がエイラート近郊のエツィオン空軍基地から飛び立ち、攻撃を実行しました。

現在の運用

現在、ラマト・ダヴィド空軍基地には、F-16C/D Block30 Barak/Brakeetを運用する三つの飛行隊と、AS565パンサーを運用するヘリコプター部隊があります。特に2010年には、ラマト・ダヴィド基地はイスラエル国内で要員数が2番目に多い空軍基地として知られるようになりました。これにより、基地は現代の戦争においても重要な役割を果たしています。

飛行隊

• - 第109飛行隊（ヴァレー・スコードロン）：F-16D Block30 Brakeet
• - 第110飛行隊（ナイツ・オブ・ザ・ノース）：F-16C Block30 Barak
• - 第117飛行隊（ファースト・ジェット・スコードロン）：F-16C Block30 Barak
• - 第193飛行隊（シールド・オブ・ザ・ウェスト）：AS565パンサー

まとめ

ラマト・ダヴィド空軍基地は、イスラエルの防空や攻撃の要として機能し続けており、その歴史と進化は国の航空戦力の中で重要な位置を占めています。今後もこの基地が果たす役割や、導入される新たな技術には注目が集まることでしょう。

もう一度検索