ラマー・ホイト

ドゥーイ・ラマー・ホイトの生涯と球歴

ドゥーイ・ラマー・ホイト（Dewey LaMarr Hoyt, 1955年1月1日 - 2021年11月29日）は、アメリカ合衆国サウスカロライナ州コロンビア出身のプロ[[野球選手]]でした。投手として、その才能を開花させ、MLBで目覚ましい活躍を見せました。しかし、そのキャリアは麻薬問題によって大きく左右されることになります。

プロ入りとシカゴ・ホワイトソックス時代

1973年のMLBドラフトでニューヨーク・ヤンキースから5巡目で指名されプロ入りを果たします。その後、1977年にバッキー・デントとのトレードでシカゴ・ホワイトソックスへ移籍。1979年9月14日にメジャーデビューを飾りました。1980年には、当初リリーフとして起用されていましたが、7月下旬から先発に定着し、9月5日のトロント・ブルージェイズ戦でメジャー初完封を達成するなど、9勝を挙げる活躍を見せました。

1981年はリリーフに戻り、9勝10セーブを記録。翌1982年には、4月後半から先発ローテーション入りし、開幕から9連勝を記録。最終的に19勝15敗、防御率3.53で最多勝利のタイトルを獲得しました。1983年には、後半戦で13連勝を含む15勝を挙げ、24勝10敗、防御率3.66、260.1イニングで31四球（9イニング平均1.07）という驚異的な成績を残し、2年連続で最多勝利を獲得。チームの地区優勝に大きく貢献しました。ボルチモア・オリオールズとのリーグチャンピオンシップシリーズでは、初戦で完投勝利を挙げましたが、チームはその後3連敗し、リーグ優勝を逃しました。しかし、この年の活躍が認められ、オフには初のサイ・ヤング賞を受賞しました。

1984年5月2日の古巣ヤンキース戦では、7回1死までパーフェクトに抑える好投を見せ、ドン・マッティングリーに安打を打たれるも次打者を併殺に打ち取り、1安打無四死球・残塁0という「準完全試合」を記録しました。しかし、後半戦では調子を落とし、リーグワーストの18敗を喫しました。同年12月6日には、オジー・ギーエンを含む3選手とのトレードで、サンディエゴ・パドレスへ移籍することになりました。

サンディエゴ・パドレス時代と麻薬問題

1985年、パドレスに移籍すると、開幕投手を務めました。5月20日から3完封を含む11連勝を記録し、オールスターゲームにも選出され、先発[[投手]]として登板、オールスターMVPを獲得するなど、復活を遂げました。最終的に、16勝8敗、防御率3.47、210.1イニングで20四球（9イニング平均0.86）という好成績を残しました。

しかし、1986年1月と2月には麻薬所持で現行犯逮捕されました。ホワイトソックス時代から麻薬常習者であるという噂はありましたが、これにより公になる形となりました。2度目の逮捕後にはリハビリプログラムを受けることになり、調整が遅れたこともあり、不調に陥りました。終盤にはリリーフに回るなど、8勝11敗、防御率5.15と不本意な成績に終わりました。12月16日には、麻薬を所持したまま車を運転していたところを逮捕され、パドレスから解雇、コミッショナーから1年間の出場停止処分を受けることになりました。

引退とその後

1988年には、古巣ホワイトソックスからスプリングトレーニングでチャンスを与えられましたが、メジャー復帰は叶わず、現役引退となりました。その後、麻薬から手を引き、2004年までホワイトソックスでインストラクターなどを務めました。

詳細情報

年度別投手成績

（各年度の太字はリーグ最高）

タイトル

最多勝利：2回（1982年, 1983年）

表彰・記録

サイ・ヤング賞：1回（1983年）
MLBオールスターゲーム選出：1回（1985年）
オールスターゲームMVP：1回（1985年）

脚注

外部リンク 選手の通算成績と情報

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