ラモンド・マレー

ラモンド・マレー（Lamond Maurice Murray, 1973年4月20日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州パサデナ出身の元プロバスケットボール選手です。NBAのロサンゼルス・クリッパーズを始めとする4チームに所属し、スモールフォワードとして活躍しました。身長201cm、体重106.6kg。元NBA選手のトレーシー・マレーとは従兄弟同士という関係です。

大学時代
カリフォルニア大学バークレー校に進学したマレーは、そこで後にNBAでスター選手となるジェイソン・キッドとチームメイトになります。大学時代からスコアラーとしての才能を発揮し、3年時には平均24.3得点を記録、大学の記録を塗り替えるほどの活躍を見せました。NCAAトーナメント終了後、アーリーエントリーを表明し、プロの世界へと進むことを決意します。

NBAでのキャリア
1994年のNBAドラフトで、マレーは全体7位という高評価でロサンゼルス・クリッパーズに入団します。ルーキーシーズンから81試合に出場し、そのうち61試合で先発を任されるなど、平均14.1得点を記録する活躍を見せました。しかし、その後2年間は期待されたほどの成績を残すことができませんでした。4年目となる1997-98シーズンには、ビル・フィッチヘッドコーチからの信頼を得て65試合に先発出場、チームトップの平均15.4得点を記録し、FG%も自己最高の48.1％を記録しました。続く1998-99シーズンは、ルーキーのタイロン・ネスビーと出場時間を分け合ったため、成績は今一つに終わりました。

1999-2000シーズン前には、デレック・アンダーソンとの交換でクリーブランド・キャバリアーズへ移籍。キャブスではショーン・ケンプやアンドレ・ミラーに次ぐ得点源として活躍し、2001-02シーズンには自己最高の16.6得点を記録しました。しかし、チームにはスモールフォワードの選手が多かったため、2002-03シーズン前にマイケル・スチュワート、ドラフト1巡指名権との交換でトロント・ラプターズへトレードされます。ラプターズでは、最初の年は怪我に苦しみ、その後は控えとしての出場が多くなりました。出場機会を求めてトレードを直訴したこともありましたが、契約が切れるまでチームに在籍しました。

2005-06シーズン前、フリーエージェントとなったマレーは、大学時代のチームメイトであるキッドが所属するニュージャージー・ネッツと契約。ネッツでは主に控えとしての出場でしたが、1997年以来となるプレイオフに出場しました。シックスマンのクリフォード・ロビンソンが禁止薬物使用違反により出場停止となると出場機会が増え、マイアミ・ヒート戦では平均9.2得点を記録するなど活躍を見せましたが、チームは1-4で敗退しました。

2006-07シーズンは、開幕前に古巣のクリッパーズと契約したものの、プレシーズン中の10月下旬に解雇されました。

NBA以後
NBAを離れた後は、中国プロバスケットボールリーグの広東サザンタイガース、ABA（アメリカン・バスケットボール・アソシエーション）、IBL（インターナショナル・バスケットボール・リーグ）などでプレーしました。

ラモンド・マレーは、NBAでの輝かしいキャリアを通じて、その得点能力とバスケットボールへの情熱で多くのファンを魅了しました。

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