ラリー・ドイル

ローレンス・ジョゼフ・ドイル（通称：ラリー・ドイル）の野球人生

生い立ちとプロ入り前

1886年、イリノイ州ケイシーヴィルで生まれたローレンス・ジョゼフ・ドイルは、炭鉱夫の息子として育ちました。幼少期には自身も炭鉱で働くという経験をしています。野球選手としてのキャリアは、1907年にマイナーリーグのスプリングフィールド球団から始まり、その後ニューヨーク・ジャイアンツに入団しました。

ニューヨーク・ジャイアンツでの活躍

入団当初は三塁手でしたが、ジョン・マグロー監督の指示により二塁手にコンバートされました。守備面ではエラーが多かったものの、その才能を見抜いたマグローはドイルを起用し続けました。1909年からは打撃と走塁で才能を開花させ、リーグ最多の172安打を記録。1913年まで5年連続で30盗塁以上を達成しました。

1911年には、リーグ最多の25本の三[[塁打]]と102得点をマークし、チームのナショナルリーグ3連覇に大きく貢献しました。翌1912年には、打率.330という高成績を残し、リーグ最優秀選手（MVP）に選出されました。チームは1911年から1913年まで3年連続でワールドシリーズに出場しましたが、いずれもアメリカンリーグの強豪に敗れ、ドイル自身はワールドシリーズ制覇を経験することができませんでした。

1913年のオフには、ジョン・マグロー監督率いる世界周遊野球チームに参加し、日本でも試合を行いました。

シカゴ・カブスへの移籍とジャイアンツへの復帰

1915年には、リーグ最多の189安打と打率.320で首位打者のタイトルを獲得しました。しかし、翌1916年のシーズン終盤にシカゴ・カブスへトレードされることになります。カブスでの在籍は1年のみで、1918年には古巣のジャイアンツに復帰し、1920年まで選手として活躍しました。

引退後と晩年

引退後は、1942年に結核を発症し、ニューヨーク郊外のサラナク湖畔で療養生活を送りました。1974年に87歳でその生涯を閉じました。

プレースタイルと評価

ドイルは、その愛嬌のある人柄から「ラフィン・ラリー」のニックネームで親しまれました。守備面では課題がありましたが、卓越した打撃力と走塁力でチームを牽引しました。また、ニューヨーク・ジャイアンツのキャプテンとして、チームをまとめ上げるリーダーシップも持ち合わせていました。1912年のMVP受賞は、彼の才能と努力を象徴するものでしょう。

主な記録とタイトル

首位打者：1回（1915年）
シーズンMVP（チャルマーズ賞）：1912年
ワールドシリーズ出場：3回（1911-1913年）

通算成績

	試合	打数	安打	二[[塁打]]	三[[塁打]]	本塁打	打点	盗塁	四球	打率

:-	-:	-:	-:	-:	-:	--:	-:	-:	-:	---:
通算	1564	5747	1747	255	118	33	669	328	418	.304

※通算成績の「数字」は、不明年度がある事を示す。

参考資料

Biography (SABR.org)
選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Baseball-Reference (Register)

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