ラリー・ボーワ

ローレンス・ロバート・ボーワのプロ野球人生

ローレンス・ロバート・ボーワ（1945年12月6日生まれ）は、カリフォルニア州サクラメント出身の元プロ野球選手であり、現在はMLBのフィラデルフィア・フィリーズでGM付シニア・アドバイザーを務めています。ボーワは右投両打の遊撃手として知られており、彼の家族にも野球の影響が見られ、プロ野球選手のニック・ジョンソンは彼の甥にあたります。

現役時代

ボーワは1965年10月12日にフィラデルフィア・フィリーズと契約を結び、1970年4月7日にメジャーデビューを果たしました。新人王の投票では3位に選出され、1974年には全162試合に出場し、初めてオールスターに選ばれました。翌1975年には自己最高の打率.305を記録するなど、彼の実力が際立つ時期が続きました。

ボーワはフィリーズでのキャリアを1981年まで過ごし、その間にチームは1976年から1978年にかけて3年連続で地区優勝を遂げ、1980年にはフランチャイズ史上初となるワールドチャンピオンの栄冠を手にしました。1982年にはイバン・デヘスースとのトレードでシカゴ・カブスに移籍しましたが、1985年にカブスから解雇され、その後ニューヨーク・メッツと契約し、シーズン終了後に現役を引退しました。彼が遊撃手として出場した2222試合はナリーグの記録であり、当時の遊撃手としての通算守備率.980もメジャーリーグの記録として残っています。

引退後のキャリア

引退後、ボーワは1987年から1988年にかけてサンディエゴ・パドレスの監督を務め、その後はフィリーズやアナハイム・エンゼルス、シアトル・マリナーズのコーチとしても活躍しました。2001年にフィリーズの監督に就任し、その年には最優秀監督に選ばれる栄誉に浴しましたが、2004年途中で解任されました。その後も彼はESPNの解説者やニューヨーク・ヤンキースの三塁コーチを経験し、2008年から2010年にはロサンゼルス・ドジャースで三塁コーチを務めました。

さらに、2011年から2013年にかけてはMLBネットワークのアナリストとして活動し、2013年には第3回WBCアメリカ代表のコーチとしても関わりました。2014年からはフィリーズでベンチコーチとして4年間活躍し、2017年のシーズン終了後にはGM付シニア・アドバイザーに就任しました。

表彰と記録

ボーワには、1972年と1978年に受賞したゴールドグラブ賞を含む数々の表彰があり、またオールスターゲームにも5回出場（1974年から1976年、1978年から1979年まで）しています。彼の背番号はフィリーズだけでなく、さまざまなチームで変更されながらも、常に重要な選手としての地位を維持してきました。

ボーワのキャリアは、彼の卓越した技術やリーダーシップによるものであり、彼の功績は野球界の中でも高く評価されています。元選手から監督、アナリストに至るまで多彩な役割を果たしてきたボーワは、メジャーリーグにおいて非常に影響力のある存在となっています。

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