ランス・リン

マイケル・ランス・リン

マイケル・ランス・リン（Michael Lance Lynn、1987年5月12日生まれ）は、インディアナ州インディアナポリス出身のプロ野球選手であり、現在はセントルイス・カージナルスに所属する右投両打の投手です。彼は主に先発投手としてプレーし、特にその実力から多くのファンに支持されています。

経歴

プロ入り前

リンは、2005年のMLBドラフトでシアトル・マリナーズから指名を受けましたが、プロ入りをせずにミシシッピ大学へ進学しました。大学では優れた成績を収め、プロ入りへの道を切り拓くことができました。

カージナルス時代

2008年、リンはカージナルスからの指名によりプロの世界に足を踏み入れました。その年には傘下のA級チームで好成績を残し、翌年にはAAA級メンフィス・レッドバーズに昇格。ここで彼は11勝4敗、防御率2.85の成績を収めます。

2011年にメジャーデビューを果たし、以降はリリーフとしての活躍が目立ちました。特に、ポストシーズンのワールドシリーズでは、短い登板時間で勝利投手となるなど、注目を浴びました。2012年に先発投手に転向し、オールスターゲームにも選出されるなど、その実力を証明しました。2014年には防御率2.74で15勝を挙げ、以降も安定した成績を残し続けました。

トミー・ジョン手術と復活

2015年11月にトミー・ジョン手術を受けたため、2016年は全休。しかし、マイナーリーグでの復帰登板を経て、2017年にはメジャーリーグに復帰し、完全復活の兆しを見せました。その年は11勝8敗、防御率3.43という成績を残し、再び先発ローテーションに名を連ねました。

移籍と新たな挑戦

2018年にはミネソタ・ツインズとの契約を結ぶも、途中でニューヨーク・ヤンキースにトレードされ、そこでの成績は改善を見ました。2019年にはテキサス・レンジャーズに移籍し、サイ・ヤング賞の投票で5位にランクされるなど、名実ともにトップ投手としての地位を確立しました。

2020年、リンはシカゴ・ホワイトソックスに移籍。オールスターゲームに選ばれる活躍を見せ、契約延長に成功しました。2023年にはワールド・ベースボール・クラシックにアメリカ代表として選出され、国際的な舞台でもその実力を示しました。さらに同年7月にロサンゼルス・ドジャースへトレードされ、オフには再びカージナルスと契約を結びました。

選手スタイル

リンは、かつては90～92mphの速球を持つ投手でしたが、現在では92～94mphの速球を計測するようになったことが特徴です。特にフォームは打者にとって非常に打ちにくいものであり、球速の割に奪三振を奪う能力に長けています。さらに、彼は投球スタイルを変革し、速球はフォーシームとツーシームを中心に構成されています。

背番号

リンの背番号は、メジャーデビューからの履歴の中で数度変更されており、現在はカージナルスで31を背負っています。その存在は現在も多くのファンに愛され続けています。また、彼はMLBオールスターゲームに2回選出された経歴があり、その成績は他の選手にも引けを取らないものです。

リンは、実に多彩な経歴を持つ選手であり、その技能や精神力は数多くの選手の手本となるものです。これからの彼の活躍に期待が寄せられています。

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